歌手の福山雅治が28日、都内で行われた映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』（12月8日公開）の完成披露試写会にサプライズ花束ゲストとして登壇した。福山は本作の主題歌として新曲『想望』を書き下ろした。

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　本作の原作は、TikTokで話題となり、「初めて本を読んで泣いた」「号泣してやばい」「同じ世代の人たちに読んでほしい」など10代を中心に人気を博し、シリーズ累計発行部数85万部突破となった汐見夏衛によるベストセラー『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』（スターツ出版文庫）。

　福山がサプライズで登場すると、観客から「うそー!?」と歓声があがり、キャスト陣からも「僕たちも知らなかったんだけど」と驚きの声があがった。笑顔でステージに上がった福山は、主演を努めた福原遥と水上恒司に花束を贈呈した。

　そして、曲について聞かれると「完成する前に見させていただいて、作品から導かれるままに歌詞が出てきました」とコメント。

　さらに、「長崎出身で、父や祖父母が原爆を体験しています。そういう町で生まれ育ったので、平和教育を受けてきた人間からすると、エンターテインメントを通じて、若いキャストのみなさんが想像力を働かせて伝えたいメッセージが届いていくことに感動しました」と胸の内を語った。

　そして、作品と自身の活動を重ね、「夢に憧れて仕事が始まるのですが、誰かの何かの役に立てばいいなと思ってやっています。もちろん、生きていていいことも悪いことも別れも出会いもあると思うんです。エンターテインメントのなかで与えられたことを最大限にやることが、平和につながると思っています」と力強くコメントした。