THE RAMPAGE川村壱馬、私生活は引きこもり「渋谷に行ったのは10回あるかないか」

16人組ダンス&ボーカルグループ・THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの川村壱馬、RIKU、吉野北人がトリプル主演を務める映画『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』(中川龍太郎監督)が、12月1日に公開される。3人は心に傷を負った女性を癒す“デートセラピスト”に扮(ふん)し、横浜を舞台に一夜限りの物語を展開する。役名は川村が刹那、RIKUはイチヤ、吉野は刻役。それぞれに演じて感じたこと、今後への覚悟と決意を聞いた。

主演映画への思いを語ったTHE RAMPAGEのボーカル陣。左から吉野北人、川村壱馬、RIKU【写真:舛元清香】
主演映画への思いを語ったTHE RAMPAGEのボーカル陣。左から吉野北人、川村壱馬、RIKU【写真:舛元清香】

川村壱馬、RIKU、吉野北人が主演の映画『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』、12月1日公開

 16人組ダンス&ボーカルグループ・THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの川村壱馬、RIKU、吉野北人がトリプル主演を務める映画『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』(中川龍太郎監督)が、12月1日に公開される。3人は心に傷を負った女性を癒す“デートセラピスト”に扮(ふん)し、横浜を舞台に一夜限りの物語を展開する。役名は川村が刹那、RIKUはイチヤ、吉野は刻役。それぞれに演じて感じたこと、今後への覚悟と決意を聞いた。(取材・文=近藤加奈子)

――今回の役は、脚本も手掛けた中川監督が「それぞれのパブリックイメージから若干離して描いたキャラクター」と話されています。その中でも、役と自身で共通する部分はありましたか。

川村「刹那は自分と近しいと感じる部分と違うと感じる部分、両方があります。例えば、飲み物を音を立てて飲んだりとかは、自分では抵抗感がある所作でした。だけど、灯さん(穂志もえか)と出会ってからの刹那は、音を立てないで飲んでいるんですよね。逆に刹那は闇を抱えている部分があるので、そこは自分と近いなと感じました」

――川村さん自身でセリフを書いたシーンもあったそうですね。

川村「刹那が灯さんへ語る母親への思いは、全部自分の引き出しにあった言葉ですが、『刹那ならどう伝えるのだろうか』と考えて書きました。実際に僕だったらもっと口悪く言っちゃうと思うんですよ。なので、あそこは刹那として灯さんに伝えています。あくまで刹那のフィルター1枚を通した言葉です」

――自身から離れたキャラクターを演じることへの苦労は。

川村「俳優業以外も普段から地続きなので。『As i』じゃないですけど、どれも全部自分です」

吉野「(うれしそうに)あっ!」

RIKU「北人の写真集のタイトルが『As i』(どれも本当の自分)なんですよ(笑)」

吉野「ふふふ?!」

川村「(笑)。ふざけちゃいましたけど、どれも本当の自分なんです。だから、普段から川村壱馬を演じているのかと聞かれたら否定はできない。もともと自分の生き方にコンプレックスが死ぬほどあります。でも、理想の自分になりたくて、必死でそれと向き合って日々生きているところがあるんです。ある意味、リアルな自分ではないのかなと思ったりもします。なので、お芝居の時でもあまり変わらないんですよね。普段やっていることをやるだけなので、本来の自分と異なる役を演じるのはあまり難しいことではないと感じています」

――RIKUさん、吉野さんは。

吉野「僕が演じた刻は壱馬やRIKUさんと違って日常っぽさを見せるシーンが多かったんですね。監督にも『自由に演じていいよ』と言われたのもあり、あまり役を作り込まないでいきました。僕自身もナチュラルに見せた方が、刻らしさが出るかなと思ったので、そこは意識した部分です。ちなみに映画だと監督のおかげで、すごくきれいな映像に仕上げてもらっていますが、プライベートだとキラキラ感は1ミリもありません(笑)」

RIKU「イチヤは自分にウソをつき続けてきた結果、人に対して心を開くのが難しくなってしまったキャラクターです。写真家を目指すも『無理だな』となったけど、心の中で諦め切れていない自分もいる。実は僕もサッカー選手を目指していた過去があります。割と早いタイミングで諦めたのですが、サッカーを辞めてからは気持ち的にそこまで熱くなれなかったこともありました。それは、イチヤの心情と重なる部分ですし、過去の悔しい経験が役立ったと思います」

――作品の舞台は横浜でした。東京で“特別な一夜”をナビゲートするならどんなプランがいいですか。

川村「むずっ! 全然知らないもんなぁ~、場所」

――本当ですか。

川村「普段は全く外に出ないので、土地勘ないんですよ。ふらっと渋谷に行ったのは10回あるかないかだし。というより、ナビゲート自体が面倒くさいかも(笑)。デートプランなら頑張りますけど」

吉野「RIKUさんはそういうの得意じゃないですか!」

RIKU「そうですね(笑)! 劇中でイチヤはたくさん食べていたのが印象的でしたが、僕も普段から『この仕事を頑張ったらこのお店に食べに行こう』と決めているんですよ。なので、お気に入りのお店リストの中からおすすめのトップ3を決めて、それをハシゴする一夜はどうでしょうか? 最後は『おいしかったね。バイバイ!』と言ってお別れする(笑)。イチヤと掛け合わせるならそのプランかな」

吉野「東京と言えば東京タワーだから、東京タワーの近くのレストランでご飯を食べたいです。あと、個人的にプラネタリウムバーが気になりますね」

川村&RIKU「プラネタリウムバー?」

吉野「暗い空間だけど星が見えてお酒も飲めるみたいな。プラネタリウムなら周りの目もそんなに気にならないし、2人だけの空間をゆっくり楽しめそうだなと思うので、行ってみたいですね」

川村「特別な夜ね……。何かの記念日だったら必死になって店探すか、先輩に聞くと思います」

――先輩ならどなたに頼りますか。

川村「OMIさん! あと、北人も食事が好きなんで聞きますね」

吉野「うん。食べるの好き!」

――この3人で飲むことはありますか。

吉野「外ではあまりないねぇ」

RIKU「だから、そろそろこの3人で焼肉に行かないといけない」

吉野「20歳の誕生日にお酒が飲めるようになって、この3人で焼肉行って爆酔したっていうエピソードがあります(笑)」

川村「あれ、もう6年前?」

――何を飲んだか覚えていますか。

吉野「レモンサワーだった気がするけど、いろいろ飲んだと思います(笑)。お酒が解禁になってすぐで楽しくなっちゃったんですよね」

RIKU「あの焼肉ナイトは本当に面白かったよね!」

吉野「ゲラゲラ笑って最後はなぜか走っていました(笑)。気合入れすぎてヒートアップしちゃいましたね」

――さて、2023年はどんな年だったでしょうか。

川村「例年よりも時間が進むスピードが一瞬過ぎて、まだ半年くらいの感覚です。でも、リリースイベントとか、めっちゃ、盛り上がりました。初めてオリコンウィークリーチャートで1位も獲得でき、記念すべき年になったと思います。ライブも今年からフルキャパで声出しOKになって、僕らの頑張れるエネルギーがレベチでした」

――グループではタイや韓国でも公演を行うなど、海外活動も精力的に感じました。今後の意気込みは。

吉野「正直に言えば、自分たちのパフォーマンスを見てくれるだけでうれしいです。けど、せっかく貴重な機会をいただけているので、全力で取り組んでその場にいる全員をRAVERS(※THE RAMPAGEのファンネーム)にできるように頑張りたいです」

RIKU「現地では僕らを知らない方がほとんどなので、武者修行時代の初心を思い返しつつも、強気で“取りに行く”感覚ですね。良くも悪くも僕らに対して何の先入観もないので、『見とけよ! やってやる!』って意気込んでいます」

□川村壱馬 1997年1月7日、大阪府生まれ。THE RAMPAGEのボーカル。俳優活動は映画『HiGH&LOW THE WORST』『HiGH&LOW THE WORST X』『貞子DX』、ABCテレビ・テレビ朝日系連続ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』など。現在は日本テレビ系連続ドラマ『セクシー田中さん』に出演中。

□RIKU 1994年8月10日、埼玉県生まれ。THE RAMPAGEのボーカル。俳優活動はREAL RPG STAGE『ETERNAL』、ミュージカル『「天使について」~堕落天使編~』『フィーダシュタント』などで、来年1月からは戦国時代活劇『HiGH&LOW THE 戦国』の出演を控える。

□吉野北人 1997年3月6日、宮崎県生まれ。THE RAMPAGEのボーカル。俳優活動は映画『HiGH&LOW THE WORST』『私がモテてどうすんだ』『HiGH&LOW THE WORST X』、MBS・TBS系連続ドラマ『トーキョー製麺所』、カンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『魔法のリノベ』など。

次のページへ (2/2) 【写真】吉野北人、川村壱馬、RIKUのソロカット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください