「華原朋美のような人生を味わってほしくはない」 愛情注ぐ4歳の一人息子へ送った言葉

歌手の華原朋美が、約6年ぶりコンサートツアー「華原朋美LIVE2023~LOVE IS BEST~ Presented by WOWOWプラス」に懸けている。11月26日に横浜、30日に茨城、12月1日、6日に東京、15日に相模原の5か所で開催。ツアーを前にした華原が6年間の変化と思いを語るインタビュー。「後編」では4歳の一人息子との生活を語っている。

子育てについて語った華原朋美【写真:舛元清香】
子育てについて語った華原朋美【写真:舛元清香】

インタビュー「後編」

 歌手の華原朋美が、約6年ぶりコンサートツアー「華原朋美LIVE2023~LOVE IS BEST~ Presented by WOWOWプラス」に懸けている。11月26日に横浜、30日に茨城、12月1日、6日に東京、15日に相模原の5か所で開催。ツアーを前にした華原が6年間の変化と思いを語るインタビュー。「後編」では4歳の一人息子との生活を語っている。(取材・文=福嶋剛)

――インタビュー「前編」では、「母親になったことがここ数年の間で一番大きな出来事」と話されました。息子さんの成長が華原さんの励みになっていますか。

「そうですね。もちろんです。保育園で英語を学んでいて、ある日、家に帰ってきたら突然、英語で話しかけてきてビックリしました。『えっ。いつ、そんな言葉を覚えたの』と聞いたら、息子は笑顔で『あはははははは、Mommy laughing!』と返してきたので、『OK!』と私は答えました。気が付いたら身長も伸びているし、今はできるだけ息子との時間を大切にしています」

――子育てで大切にしていることは。

「基本的に自由に育てていますが、息子の保育園のお迎えをした帰りに、外食もありますが、ほとんど家で私が作った料理を一緒に息子と食べながらニュース番組を見るんです。その時に『こんな事件があったんだ』とか、『こういうことはしちゃいけないんだな』と話すようにしています。息子が自分の目で見て覚えてほしいからです。テレビの力は『すごいな~』と私は親として感じていますし、息子の自由を奪うようなことはしていません。『あれをしなさい』『これはダメ』とかそういう言葉を発しないように気をつけております。なぜならば、息子は真剣なまなざしでテレビを見ています。その姿を母親の私としては、息子がこうやって見て覚えられることを本当に感謝しております」

――4歳になると「ママはステージで歌っている人だ」と分かるのでは。

「もちろん、分かっていますよ。だって、何回もいろんなステージに連れて行ってますからね。息子が持っている専用のiPadで“華原朋美“と検索したりします。なので、ステージに立っている私がいることも見て分かっていますし、私がステージに行く時も『Mommy laughing please!』と『ママ、笑顔で頑張ってね!』みたいな言葉をかけてくれます。本当であれば、ちょっとの時間離ればなれになってしまうので寂しい気持ちなんですがね。でも、私がお客さんの方に向かっていくと、息子は笑顔で送り出してくれます。そして、帰ってくるとまた『Mommy laughing please!』と『ラッフィング、ラッフィング』という言葉をよく言ってくれます」

――ママを励ましてくれる存在なんですね。

「すごく私のためになってくれますよね。やっぱり、生のステージですからステージ上で失敗をしたりとか、お客さんに分からなくても私なりに失敗したこととかありますよ。でも、それを『ラッフィング』で吹き飛ばしてくれるような、そんな息子でいてくれています。本当に何だか息子とはお友達みたいな関係でもあり、悩みを正直に話し合えるようなそんな関係でもあります。息子がどんどん成長していってくれるお陰で私もすごく助かっています。もしかしたら、私よりも息子の方が成長しているのかもしれませんね」

「息子とは友達みたいな関係」【写真:舛元清香】
「息子とは友達みたいな関係」【写真:舛元清香】

将来のことは息子自身が決めること

――将来、息子さんが芸能界に興味を持ったらどうされますか。

「そうですね……。最終的には息子が決めることだと思うんです。だって、息子の人生だから私が勝手に決めるわけにはいかないですし、1人の人生を変えることは、親として絶対やってはいけないことだと思っています。ただ、私に『芸能界ってすごく楽しいよね。ママはいつも歌を歌ってすごく楽しそうだもんね』と聞いてくることがあるので、息子に『芸能人というのは旬の時期があったり、旬の時期がなくなったりするのよ。旬の時期はいいけれども、旬の時期がなくなった時に迷ってしまったりする』と伝えました」

――経験からの言葉ですね。

「私はこのような人生を歩んできて、さまざまなことを乗り越えてきたつもりですが、かわいくて仕方ない息子には『このような波のある華原朋美のような人生を味わってほしくはない』というのが正直な気持ちです。なので今、アメリカンスクールに通っている息子にはとにかく英語に親しんでもらいたいです。そして、その先は留学も考えております。『来年の夏休みは親子留学をしたいな』とかもです。『息子と私がこうやって日々楽しく笑顔でいられることが、人生にとって一番大切なことなんだよ』と。そういうことは、私が口に出さなくても息子が一番分かっていることですし、将来のことも息子自身が決めることだと思っております」

□華原朋美(かはら・ともみ) 1974年8月17日、東京都生まれ。95年に『keep yourself alive』で歌手デビュー。『I BELIEVE』『I’m proud』などミリオンヒットを多く持つ。2004年、『あなたがいれば』で第46回日本レコード大賞金賞を受賞。NHK紅白歌合戦には5回出場。今年、個人事務所のオフィス華原を設立。プライベートでは3歳から乗馬に取り組み、16年10月には馬術の国内大会・ジャパンオープンで優勝。19年、45歳で出産。1児の母。愛称は「朋ちゃん」。

華原朋美公式サイト:https://kahala-tomomi.jp/

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