さだまさし「意味のある賞に」 第1回『風に立つライオンオブ・ザ・イヤー』に榎本恵氏と守上佳樹氏

命や平和を守る活動を実践する個人・団体を表彰する『風に立つライオンオブ・ザ・イヤー』贈賞式が14日に都内で行われ、『柴田紘一郎賞』を榎本恵氏、『鎌田實賞』を守上佳樹氏が受賞した。

贈賞式に出席したさだまさし【写真:ENCOUNT編集部】
贈賞式に出席したさだまさし【写真:ENCOUNT編集部】

命や平和を守る活動を実践する個人・団体を表彰 『柴田紘一郎賞』と『鎌田實賞』を設立

 命や平和を守る活動を実践する個人・団体を表彰する『風に立つライオンオブ・ザ・イヤー』贈賞式が14日に都内で行われ、『柴田紘一郎賞』を榎本恵氏、『鎌田實賞』を守上佳樹氏が受賞した。

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 同賞はシンガー・ソングライターのさだまさしが設立した公益財団法人『風に立つライオン基金』が2023年度より新設。一昨年、永久名誉顧問を委嘱した柴田紘一郎医師の名を冠した『柴田紘一郎賞』と、同法人の評議員であり精神的な支柱とも言える鎌田實医師の名を冠した『鎌田實賞』を設けている。

 榎本氏は2013年にモザンビークのいのちをつなぐ会を設立し、海外からの巨額の投資がつく後進国の開発地域で発生する、先進国の論理と後進国のニーズの乖離(かいり)を解消すべくまい進している。現地の人が自立するための公衆衛生、教育活動を長年に渡って行い、避難施設への支援を継続的に行っていることが評価された。

 双樹会よしき往診クリニック院長の守上氏は、コロナ往診チームKISA2(きさつ)隊を旗揚げ。地域医療機関、地域行政、地域医師会などの接着作用を持つ活動を行っている。24時間365日の在宅医療チームを結成し、終末期医療をはじめ患者の心に寄り添う医療を実践している点が評価されている。

 贈賞式に登場したさだは「今回、第一回ですので、どういう性質の賞になるか、私たちも育てていかなければならないですし、意味のある賞にしていかなければならないと思います」と切り出し、榎本氏については「異国の中でその国の人たちを守ろうとする志の尊さを胸が痛くなるほど感じております」と語った。

 守上氏については「(日本は)当たり前のことを当たり前にするというのが難しい国だと感じておりますが、それを乗り越えてそれぞれの持ち場に壁はない、皆でやろうという思いが京都から大阪に広がり、全国に広がっていくというこれは一つのささやかな革命だと思います。KISA2がどのように成長していくか楽しみに見させていただきたい」と期待を込めた。

 さだは「正賞を時計としたのは、お二人にとって時間はとても重要なものであるということ。副賞は、僕は500万と言ったんですが、そんなお金はないということで200万円となりました」と笑いを誘いつつ、「こういう賞を広めていただけるとうれしいなと思います。継続してやっていくうちに重要な意味を持つことになると思います」と話し、真剣な表情を見せていた。

次のページへ (2/2) 【写真】「風に立つライオンオブ・ザ・イヤー」贈賞式の様子
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