雑誌「Seventeen」専属モデルとして活躍する森崎美月（16）が、BSテレ東の真夜中ドラマ『猫カレ -少年を飼う-』（土曜深夜24時、放送中）で連ドラ初のレギュラーを務めている。森崎はモデル、女優と活躍し、部活動では華道部、箏曲部を兼務し、殺陣のレッスンも受けている現役高1。スーパーな活動を見せる16歳の夢とは？（取材・文＝平辻哲也）

　幼少期にモデルとして活躍し、19年から21年まで雑誌『ニコ☆プチ』の専属モデル、21年8月には3553人の応募から「ミスSeventeen2021」に選出されて、Seventeenの専属モデルとして活動中の森崎。ドラマでは関西テレビ『青のSP（スクールポリス）－学校内警察・嶋田隆平－』、フジテレビ『イチケイのカラス』に出演したことがあるが、レギュラー出演は初めて。

　本作は、青井ぬゐの人気コミック『少年を飼う』（ゼノンコミックス／コアミックス）を原作に、30歳の独身会社員・森川藍（石川恋）と16歳の猫系男子・遠野凪沙（齋藤潤）の同居生活を描くヒューマンドラマ。森崎の役は凪沙の同級生の美術部員、志田こころ。役はオーディションで決まった。

「3回受けて、最後は残りの2人になって結果待ち。落ちたかもと思っていたので、本当にうれしかったです。同時に、現場の雰囲気に慣れてないので、不安でいっぱいでした。こころちゃんは美術が本当に好きな頑張り屋さん。私も絵を描くことが好きで、美術大学に進みたいと思っているので、似ていると思いました。絵は3歳くらいから好きで、中学の時に美術で1位を取ったこともあります」

　まさに等身大の役だが、違うところもある。

「こころちゃんは結構おとなしいですが、私は元気いっぱいなところがあるので、演技の時はすごい苦戦しましたね。こころちゃんは料理が上手ですが、私は下手。そういう繊細さには憧れもあります」

　撮影は既に終了し、放送回は母親と一緒に観ているという。

「ちょっと恥ずかしい気持ち、うれしい気持ちもありながら、毎回、反省してしまいます。こころちゃんの声はもっと高いイメージだったのですが、私は元々、声が低くて……。母からも『こうすればよかった』とアドバイスをもらったりしました」

　芸能界のキャリアはモデルから始まったが、女優になりたいと思ったのは10歳のとき。大好きな石原さとみが主演する『アンナチュラル』に衝撃を受けた。

「石原さんの演技はハラハラドキドキ感が見ている私にも伝わってきて、こんな演技してみたいなと思いました」

　現役高校1年生。学業と仕事の両立にも頑張っている。日本文化に興味があって、華道部、箏曲（そうきょく）部にも所属しているというから驚きだ。

「高校の授業はすごく難しいので、超苦戦中です（笑）。暗記は得意なんですが、コツコツ問題を解く数学は苦手で……」と笑う。

　女優業への意欲はますます強くなっている。

「1年半前から殺陣のレッスンも受けています。仕事の友達から勧められて、興味本位で教室に通ったら、自分がだんだん上達しているのが目に見えて、分かるので楽しくて。居合刀を垂直に振ると、風切り音が出るようになりました」

　出演したい作品は学園ドラマ、コメディー、ドラマと幅広いが、殺陣をいかしたアクションにも挑戦したいという。

「『猫カレ』は女優としての第一歩を踏み出せる作品になりました。練習通りには全然できなかったので、今後は本番でも100％が出せるようになるまで頑張っていきたい。一番出たいのは、アクション映画。『キングダム』は衣裳もかっこよく、大画面で役者さんの気迫が伝わってくる。出演するのが夢です」とはにかみながら宣言した。

※森崎美月の「崎」の正式表記はたつさき

□森崎美月（もりさき・みづき）2007年4月9日、神奈川県生まれ。2021年8月よりSeventeen専属モデルを務める。主な出演作はドラマ『イチケイのカラス』、ドラマ『青のSP（スクールポリス）－学校内警察・嶋田隆平－』、MV『ムーンライト』ひかりのなかに。
CMには『マーベラス「ファッションドリーマー」』『スタンレー電気』『進研ゼミ個別指導教室』『大和ハウス工業株式会社』ダイワマンSEASON2　Episode4「誇り」篇など。身長169センチ。O型。趣味：猫の動画をみること、特技：殺陣、人とすぐ仲良くなれること。好きな食べ物：チーズ、シュークリーム。