2023年8月31日より、Netflixにて配信が開始された実写版ドラマ『ONE PIECE』（原作：尾田栄一郎）。7月22日に予告編が公開されるやいなや、多くのファンが「公開が待ちきれない」「原作愛を感じる」などと喜びの声をSNS上に投稿していた。予告編から高い評価を得ていた実写版ドラマ『ONE PIECE』だが、実際に視聴した視聴者はどんな感想を持ったのだろうか。

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　本記事では、原作漫画『ONE PIECE』のファンである筆者が、予告編を見たときに推測した実写版の“見どころ”を、本編の視聴者たちはどのように見ていたのか、SNS上の声と合わせて紹介する。

　まずは『ONE PIECE』になくてはならない迫力のバトルシーンだ。主人公であるモンキー・D・ルフィは、体がゴムのように伸びるゴムゴムの実の能力者。予告編の映像から判断する限り、ルフィの特徴であるその描写はCG映像を使って忠実に再現しているように見えた。

　実写版『ONE PIECE』の配信後、SNS上では筆者の予想どおり「ゴムゴムの実の能力の再現も違和感なく、予想の倍楽しめた」「ゴムゴムの能力等の再現が素晴らしい！」と、ルフィの能力をCGで違和感なく表現したクオリティーの高さに感動の声が上がっていた。

　一方「ゴムゴム技が実写だといまいち強そうに見えない」「ルフィのゴムゴムアクションが実写だとギャグっぽい」などの声も見られ、原作に比べるとルフィの体が伸縮するシーンや、リアリティーが少なかったことに不満を持つ視聴者もいるようだ。

　また、予告編では足技がメインのサンジ、三刀流のゾロの剣技などは、俳優によるアクションが重要視されているように感じた。

　本編のバトルシーンを見た視聴者からは「観る前からサンジのアクションを期待していたが、ちゃんとサンジらしいバトルを再現していてよかった」「ゾロのアクションパートはクオリティ高くてカッコ良く満点」「ゾロとサンジのアクションシーンは一生見てられる」など、俳優陣のアクションを高く評価する声が多く、キャスティングに対する肯定的な声がSNSに上がっていた。

　そして筆者が一番注目していたポイントは『ONE PIECE』の中でも特にファンからの人気の高いアーロンパーク編でナミがルフィに助けを求めるシーンである。予告編で登場したのはルフィがナミに帽子を被せる一瞬のみだったが、特に人気が高いシーンということ、また一瞬であっても再現度が高そうに見えたところから、筆者は、こちらを“見どころ”として捉えていた。

　このシーンについて、ナミ役のエミリー・ラッドは、豪メディア「The Mary Sue」のインタビューで原作者の尾田氏に「完璧です」というお墨付きをもらい「もう死にました。どうか私を安らかに眠らせて」と回答するほど喜んだという。

　ファンからは、もともと『ONE PIECE』の大ファンだったラッドがどのように本作屈指の名シーンを演じるのかも注目されていた。

　この名シーンに関しては、視聴者からも「原作のまんまで泣ける」「表情がナミそのもの」と絶賛の声があがっており、見事再現に成功したと言えそうだ。

　本記事では、実写版ドラマ『ONE PIECE』の予告編から期待した「見どころ」と、実際に視聴したファンからの反応についてまとめてみた。SNS上に投稿された感想を見ると、実写の違和感に慣れないファンもいたようだが、多くのファンにとって本編は予告編の期待を裏切らないクオリティーだったようだ。