住谷杏奈が明かす、夫・レイザーラモンHGとのお財布事情「夫は私の稼ぎ知らない」

書籍『今日死んで、明日を生きる。』(イマジカインフォス、税込み1760円)を出版したタレントで実業家の住谷杏奈(40)。同書は紀伊国屋書店新宿本店でもランキング1位を獲得するなど好調で重版も決定。同書では、芸人・レイザーラモンHG(47)とのなれそめもつづっている。そんな杏奈が、住谷家のお財布事情や子育てについて語った。

住谷家のお財布事情や子育てについて語った住谷杏奈【写真:山口比佐夫】
住谷家のお財布事情や子育てについて語った住谷杏奈【写真:山口比佐夫】

レイザーラモンHGの男気と結婚秘話

 書籍『今日死んで、明日を生きる。』(イマジカインフォス、税込み1760円)を出版したタレントで実業家の住谷杏奈(40)。同書は紀伊国屋書店新宿本店でもランキング1位を獲得するなど好調で重版も決定。同書では、芸人・レイザーラモンHG(47)とのなれそめもつづっている。そんな杏奈が、住谷家のお財布事情や子育てについて語った。(取材・文=平辻哲也)

 2006年8月8日にレイザーラモンHGと結婚した杏奈。友人からの紹介で知り合い、ゴールインまではわずか8か月だった。

「それまでは私がビビッと来て、『運命の人はこの人だ』みたいな感じで勝手に好きになる恋愛パターンだったんです。でも幸せな思い出は1ミリもなく。これは、私が悪いんだって思ったんですよ。そういう人を自動的に選んでいたわけだから。夫のことは最初まったく興味がなかったんです(笑)。知り合ってから何回かお茶に行ったら、積極的にアプローチしてくれ、あるときに、この人と付き合ったら、もしかして幸せになれるんじゃないかと思ったんです」

 転機になったのは、写真週刊誌『フライデー』だった。交際間もない06年3月に『「レイザーラモンHG 元ミニスカポリス素顔デート熱愛」撮った』とスクープされる。

「当時、注目されることなどないレベルのタレントだったので、私には目線やモザイクが入るのかと思いきや、ミニスカポリス(12代目)をやっていたので、顔も出てしまったんです。大ブーム中の芸人の彼女ということで、今までだったら絶対に出演できない『ダウンタウンDX』や『踊る!さんま御殿!!』などの番組からたくさんオファーが来たんです。当時の事務所の社長は大喜びでしたが、私はそんなんでテレビに出るなんて恥ずかしいと全て断ってしまいました」

 当時、杏奈の知名度は、「HGの彼女」としてアップしたが、その立ち位置には複雑な思いも抱え、すぐに芸能界引退を決意する。

「もし、これで結婚しなかったら、ハードゲイの彼女というイメージがずっとついて回ると感じました。でも、旦那は結婚願望がまるでなかったんです。8月に西麻布の焼肉店『十々』で些細なことで大ゲンカに発展し、私がもらった指輪を七輪に投げ入れ、『もういい!』と店を飛び出したんです。そしたら、その後ろを夫が追いかけてきて、その後ろを店の女将さんが焼いた指輪をトングでつかんで追いかけてきたんです(笑)。そして交差点の信号で止まり、私が『今すぐ別れるか今すぐ結婚するか選んで!』と叫び、夫は『結婚しよう』と。西麻布の交差点にいた見知らぬ人たちが盛大な拍手をくれ、そのままタクシーで渋谷の区役所に行って、婚姻届をもらいにいったんです(笑)」

 HGのけがをきっかけに、実業家としての道を歩んだが、HGは杏奈が働くことには抵抗感もあったのだという。

「彼は『男は女を養うもの』という古風な考えがあったようで、私が働くことに対してあまり気持ちの良い感じではなかったと思います。今はそういう気持ちは全くなく、私を尊重してくれています」

普段使用するクルマも別々「お互いの購入に関して特に話し合うことはありません」

 住谷家では、財布の管理が少し変わっている。

「入金口座は一つだけ。私のお給料も夫のお給料もその口座に入ってきます。それぞれが2枚の銀行キャッシュカード、クレジットカードを持って、自由に引き出していいというのがルール。子どもたちは、うちのお財布事情が面白いと言っていますね。私は夫の収入をだいたい知っていますが、夫は私の稼ぎを知りません。それに、私たちはお互いの購入に関して特に話し合うことはありません」

 普段乗るクルマも別々。杏奈はアストンマーチン、HGはイエローのど派手なGRスープラだ。

「最初は夫も、家族のクルマとして、私のクルマを運転する事もありましたが、それには抵抗があったみたいですね。自分好みの車を選んで、映画『ワイルド・スピード』風にカスタマイズしています」

 子育ても順調。中3の長男は、バスケット部で活躍し、スポーツ推薦で高校に進学予定。試合の応援に出かけるのが家族の恒例行事にもなっている。

「息子のバスケの試合を観に行くのが私の生きがいです。息子はプロのバスケ選手になることを夢見ていて、私も応援しています。夢を持つこと、そして追い求めることはとても大切だと思っています。私は破天荒な部分もあるので、2人の子どもには95%夫に似て育ってくれたらいいなと思っています(笑)。5%は私の要領の良さをまねして欲しいですね」

 40代を迎えた今の夢は何か。

「旦那の仕事のこともありますが、将来的には都心ではない場所でのんびり暮らしたいですね。意外と言われますが、誰も知り合いがいない場所だとなお良いですね。都会にいると知らず知らずに気を張ってしまい疲れてしまうから。数年前に田舎に家を建てたのでいつかそこで暮らしたいです。そうするには私の名前がなくてもまわる事業をしないといけないので、これから種まきをしたいと思っています。あとは執筆業もどんどんやっていきたいですね」。生活拠点を郊外に移して活動する日もそう遠くはないかもしれない。

□住谷杏奈(すみたに・あんな)1983年2月1日生まれ。小学生の頃から芸能活動をはじめ、2006年にお笑いタレント・レイザーラモンHGと結婚、08年に男児、11年に女児を出産する。夫のケガを機に商品開発をはじめ、実業家としての才能を開花させ、美容の知識を活かしたプロデュース商品で次々とヒットを生み出す。今までにプロデュースした商品の総販売数は約1000万個を数える。

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