“ディスタンス”尽くしで本多劇場が2か月ぶり営業再開、入江雅人、井上小百合ら感無量

新型コロナウイルス感染防止のため、4月7日から休業していた東京・下北沢の本多劇場が1日、「無観客生配信」の形で営業を再開し、オムニバス形式のひとり芝居「DISTANCE」(企画・脚本・演出、川尻恵太・御笠ノ忠次、7日まで)の初日を終えた俳優の入江雅人、永島敬三、元乃木坂46で女優の井上小百合らが同所でソーシャルディスタンス囲み会見を行った。

ひとり芝居初挑戦の井上小百合
ひとり芝居初挑戦の井上小百合

オムニバス形式のひとり芝居「DISTANCE」

 新型コロナウイルス感染防止のため、4月7日から休業していた東京・下北沢の本多劇場が1日、「無観客生配信」の形で営業を再開し、オムニバス形式のひとり芝居「DISTANCE」(企画・脚本・演出、川尻恵太・御笠ノ忠次、7日まで)の初日を終えた俳優の入江雅人、永島敬三、元乃木坂46で女優の井上小百合らが同所でソーシャルディスタンス囲み会見を行った。

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 同公演は、劇場内に観客を入れず、ひとり芝居を生配信するもので、本多劇場としては約2か月ぶりの営業再開。ライブストリーミングサービス「Streaming+」で有料配信され、2010人が視聴した。入江は「演劇は日本中の人が観ているわけではないし、演劇が来ない街もある。でも演劇で人生が変わる瞬間がある。これを機に観てもらって、(コロナ収束後に)劇場に足を運んでもらえれば」と前向きに語り、「ただ、仕事がなくなったスタッフさんが心配。またスタッフさんと芝居がしたいです」と失業中の仲間たちを気にかけた。

 386席の客席にはスタッフのみが見つめるという形。永島は「正直、お客さんがいないのは寂しい。でも、配信の向こうで、お客さんはいろんな想像力を使って見てくれていると思う。そうやって想像しながら芝居していると、夢みたいな時間でした」と笑顔を見せた。

 ひとり芝居初挑戦の井上は「本当に楽しかった。こういう苦しい状況の中、本多劇場の舞台に立てたことが私にとって、大きな出来事になるだろうな、と思っています。ただただ楽しんでしまったのと、いろんな人への感謝があふれてきました。誰かと同じ時間を共有するのは大事なことだったんだな。お客さんが見に来てくれたことがどれだけありがたいかを痛感しました」と少し感情を高ぶらせながら語った。

 会見では報道陣はマスクを着用の上、ソーシャルディスタンスを取りながら入場。体温検査、アルコール消毒を行った上、さらに透明なマスクガードを着用。さらに、記者、カメラマンが左右に衝立がついた客席に着席し、スタッフ、キャストも2メートル以上の距離を空けて登壇するなどの厳戒態勢だった。

 2日以降は伊礼彼方、柄本時生、小沢道成、片桐仁、小林顕作、近藤芳正、清水宏、鈴村健一、川尻恵太、御笠ノ忠次らが日替わりで出演する。

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