立ち技格闘技団体「RISE」に所属する格闘家・YA-MANが19日、都内で会見を行い、オープンフィンガー（OFG）戦だけの新たな格闘技イベント「FIGHT CLUB」のプロデュースと開催を発表した。会見には日本のOFGブームの立役者でもある“山口兄弟”の2人も出席した。

　新しく立ち上げた格闘技イベントは全試合がオープンフィンガーグローブの3分×3Rで行われる。ルールはRISEに準じたものだというが「面白い試合をする選手だけを呼びたい」と話すだけあって、少し変化を加えるようだ。

「KO決着にしたいと思っている。1番最初のRISEのオープンフィンガー戦ってKO以外ドローだったんですよ。それでいいかなと思ってる。この大会に参戦する選手はみんな戦績にドローとか残したくないと思う。KO決着以外ドローでいい」

　なぜイベントを立ち上げたのか。それは現在日本の格闘技界の知名度を独占している両者への不満でもあった。

「RIZINとかで朝倉未来、平本蓮とかがあんなにつまらない試合をしているのに、あれだけ売れているのは何でだろう？　って。俺たちの試合の方が全然面白い。だから自分たちでPPVやったらもっと見る人いると思って今回、山口兄弟には声をかけました」

　YA-MANはここ最近、未来への思いを爆発させている。今月3日に「朝倉未来が負けたまま、そのまま終わるようなダサい男だとは思ってなかった　そんな人から教わる事はもうない」とXに投稿した。この日の会見でも未来に言及した。

「彼に対する今への思いはXに書いたまま。自分がMMAを始めたきっかけだったのが“あの人”。（ヴガール）ケラモフ戦前までは一緒に練習してた。昨年（フロイド）メイウェザー戦があったじゃないですか。次の日ご飯を食べたんですよ。そのときは『強かった。俺はまだまだ上にいく』って話していた。今回は練習も全然来ていないし、この人に付いていっても何も学ぶものがないなと。失望、がっかり。本当にもっとかっこいい人だと思ってた」

　かつて慕っていた者への思いは止まらない。

「最近の試合、つまらないと思う。昔はストリートを感じたり、絶対に勝ってやるって思いがあった。ただの競技者になってしまった。昔のぎらつきがない。そういう人から学ぶことはない。もう一緒にやらなくていいやって。それよりも世界を目指してるTRIBEでやったほうが格闘家として上にいける」

　未来、平本との対戦可能性は十分あるというが、未来に関しては「殴り合いだったら全然勝てるでしょ。いまの覇気のない“あの人”には負けないですよね。左ボディーからの右フック」とメイウェザーと同じ“右”でKOすると豪語していた。