ジャニーズ事務所が17日で、故ジャニー喜多川元社長の性加害問題を受けて、社名をSMILE-UP.（スマイルアップ）に変更した。企業公式サイトは16日までは「Johnny＆Associates」と表示されていたが、17日に入ると、「社名変更に伴い弊社サイトは以下に移動しました」と表示。新サイトのリンクが貼られ、それをクリックすると、オレンジ色でSMILE-UP.の新ロゴが記されたトップページが出てくる。ロゴ以外の内容は旧サイトと同じく「Bringing Smiles and Sensations to Your World　笑顔と感動の輪を、世界に」のコピー、ライブ風景などを写した映像が流れている。

　また、タレントの情報が掲載されているもう1つ公式サイト・Johnny’s netに関しても、ロゴがFAMILY CLUB Official Siteに変更された。「社名変更に伴うサービス名称変更のご案内」と題した最新情報も表示され、「10月17日付けで『株式会社ジャニーズ事務所』は『株式会社SMILE-UP.』に社名を変更いたしました。今後予定されている新会社の設立、及びその詳細が決定するまでは、弊社がこれまで通り当サイトを運営してまいります。新会社の詳細が決定するまでの期間、暫定的なサービス名称として『FAMILY CLUBOfficial Site』に名称を変更いたします」と報告。今後については「当サイトの方針が決定しましたら、改めてご案内をさせていただきます」と記している。

　ジャニーズJr.の名称も変更になり、公式サイトの表記は「ジャニーズジュニア　Official Website」から「ジュニア　Official Website」に。ファンクラブ「ジャニーズJr.情報局」も「ジュニア情報局」になった。タレントのファンクラブ公式サイト「Johnney’s FAMILY CLUB」も、サイト内の表記やロゴが「FAMILY CLUB」と変更された。同じくファン向会員サイトの「Johnny’s web」は、「FAMILY CLUB」の表示に切り替わった。

　同事務所の東山紀之社長は今月2日の会見で「全て『ジャニーズ』と付くものはなくなります」と表明した。だが、関ジャニ∞、ジャニーズWESTの新グループ名は検討中でこの日の一斉変更には間に合わなかった。ジャニー氏の名前に由来する6社の関連企業については、ジャニーズ・ミュージックカンパニーがグルーヴ・ミュージックカンパニーに、ジャニーズ出版がブライト・ノート・ミュージックに、ジェイベースがMerch Companyに変更された。

　なお、ジャニー氏による被害者の補償に専念するSMILE-UP.は来月から補償を始めることを表明している。タレントのマネジメントや育成業務から撤退し、補償が終わり次第廃業する。2日の記者会見時に「1か月以内に設立する」とした新エージェント会社は、希望タレントは全員移籍する方針。新会社の名称は設立後にファンクラブの公募で決めるとしている。