俳優の石田ゆり子、吉瀬美智子が11月11日に放送されるテレビ朝日のドラマスペシャル『友情～平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」～』（午後9時）に出演することが2日に発表された。

　日本代表としても活躍した元ラグビー選手で、神戸製鋼コベルコスティーラーズ総監督兼ゼネラルマネジャー、日本代表監督なども歴任し、名実ともに“ミスター・ラグビー”と呼ばれた伝説のラガーマン・平尾誠二さんと、「ヒトiPS細胞」の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授。異なる分野で活躍する2人の知られざる友情物語がドラマ化。主演の本木雅弘は平尾役、山中役を滝藤賢一が務めることが発表されている。

　石田は、平尾さんの妻・惠子さんを演じる。誠二役の本木とは、ドラマ『聖夜に抱きしめて』（1991年）以来32年ぶりの共演、さらに演出を手掛ける藤田明二監督とは、ドラマ『美味しんぼ』シリーズ（94～99年）以来24年ぶりの再会で「いつかまたご一緒したいと思っていたので、この作品に参加できて幸せだなぁと思いながら撮影に臨んでいました」と喜びをあらわにした。

　しかし、「惠子さんを演じる緊張感と責任感をずっと背負っていました」とプレッシャーはすさまじかったようで「雰囲気を含めて惠子さんに似ていた」というスタッフの言葉に安堵の表情を浮かべたようだ。

　また、特に印象的だったのは「本木さんと私が夕焼けに向かって祈るように佇むシーン」と明かしている。

　一方、吉瀬が演じるのは山中教授の妻・知佳さん。夫と同様に自身も医師である知佳さんは、平尾さんを救いたい一心で、惠子さんに厳しいことを言ってしまった夫に、“家族の心情をくみ取ることも医師としての役割”と訴えるなど、時に冷静なアドバイスを送る。また、平尾さんの前では気丈に振る舞う惠子さんが知佳さんの前では思わず涙をこぼしてしまうなど、包み込むような優しさをもつ頼れる存在となる。

　吉瀬は「今回の撮影を通して、改めて“友情”っていいなと思いました。惠子さんと知佳さんの女性同士の友情も温かくて…本当にたくさんの方に知っていただきたいです」とアピールした。

　また「病気と向き合う平尾さんの前向きな考え方や、たくましい生き方を知って、自分自身も強くありたいなと思いました」と、この作品との出会いで変化した意識を語った。