62歳田原俊彦、45周年を前に2200人魅了 激しいダンスに「死にそう」思わず本音も…完全燃焼

歌手の田原俊彦が29日、東京・後楽の東京ドームシティホールで全国ツアー『TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2023 DANDYLION』東京公演を開催した。デビュー曲『哀愁でいと』から最新シングル『ダンディライオン』まで全21曲を披露。62歳とは思えないエネルギッシュなパフォーマンスと歌で2200人の観客を魅了した。

エネルギッシュなパフォーマンスを披露した
エネルギッシュなパフォーマンスを披露した

4年ぶりの声出し応援に笑顔「力が入りすぎちゃいました」

 歌手の田原俊彦が29日、東京・後楽の東京ドームシティホールで全国ツアー『TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2023 DANDYLION』東京公演を開催した。デビュー曲『哀愁でいと』から最新シングル『ダンディライオン』まで全21曲を披露。62歳とは思えないエネルギッシュなパフォーマンスと歌で2200人の観客を魅了した。(取材・文=福嶋剛)

 場内が暗転すると、スポットライトに照らされた田原が登場した。オープニング曲は3枚目アルバムに収録された『ようこそロマンス』(1981年)。今回のツアーから「声出し応援解禁」となり、会場はバンドの演奏がかき消されてしまうくらいの歓声に包まれた。続けて、田原は最新ナンバー『ダンディライオン』でダンサーたちと息ピッタリのダンスを披露。さらには89年のヒット曲『ごめんよ涙』(フジテレビ系ドラマ『教師びんびん物語II』主題歌)を歌い上げた。

「元気ですかー!」。田原が叫ぶと観客も声を合わせて「元気でーす!」と返す。「やっぱり、良いですね。4年ぶりのみんなの生の声は。これを待っていました!」。会場後方からは、男性ファンが「トシちゃーん!」と呼びかけ、田原は笑顔で応えた。

 ファンを喜ばせるため、「シングルB面ベスト5」のリクエストを事前に募り、普段ほとんど演奏しない楽曲も披露した。田原が恒例にしている“客席走り抜け歌唱”の最中、2階席にいる母・千代子さんを見つけると、「千代子ー!」と手を振ってみせた。80年代のヒット曲メドレーコーナーに突入すると、ファンがペンライトを振り、「L・O・V・E」「トシちゃーん!」を繰り返す応援を楽しんだ。

 激しいダンスの後には、息を切らし「死にそう」と言ってヘトヘトな姿を見せながら笑いを取り、「今回初めての東京ドームシティホールです。50周年は東京ドームで!」。会場からの「えーー!」と拍手のリアクションを確認すると、「(客席は)アリーナだけにしましょうか」と言ってオチをつけた。

 終盤に差し掛かり、「みなさんケータイありますか?」と声を掛け、SNSで拡散可能な1曲限定の撮影タイムがスタート。代表曲『抱きしめてTONIGHT』が始まると、ファンは一斉に田原へスマートフォンを向けた。

「歌って踊ってステージに立って、みんなの顔を見て元気をもらって、僕もみんなに元気をあげられたらいいなと思ってここまで歩んできました。『これからどうなるか』は未知の世界ですけど、まだまだ来年の45周年は行けそうです。50周年は分かりませんが、ステージにはずっと立っていたい。(みんな)僕より早く死なないでね。だって、コンサートできなくなるでしょ(笑)。今日はありがとう」

 アンコールの曲を歌い終えてステージを去った後も拍手が鳴り止まず、田原は衣装を脱いでのガウン姿のままステージに再登場。手を振って最後まで観客を見送った。
 
 終演後は、スッキリした表情でライブの感想を語った。

「東京は毎年すごく盛り上がるんですけど、みんなやっと声が出せるようになって、今日はいつも以上にめちゃくちゃ盛り上がってくれましたね。男性ファンも増えてきましたし、(ツアーを)やっていて楽しいですよ。今日は(みんなの大声援に)力が入りすぎちゃいました(笑)。そして、来年は45周年、スタッフ一同力を合わせて良い年になるように頑張ります。みなさん、楽しみにしておいてください」

 今回の公演は、11月26日にWOWOWで放送され、WOWOWオンデマンドでも配信される。残り7公演となったツアーは11月まで続き、12月からは東京、名古屋、大阪でクリスマスディナーショーを開催する。

次のページへ (2/2) 【写真】田原俊彦の全国ツアー『TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2023 DANDYLION』東京公演の模様
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