「ヤフー株式会社は消滅します」 オフィス用品は粗大ゴミだった立ち上げ時、前社長が回想する「伝説のスタートアップ」

Zホールディングス株式会社代表取締役会長でソフトバンクグループ株式会社取締役、日本IT団体連盟会長の川邊健太郎氏が30日に自身のXを更新。「本日でヤフー株式会社は消滅します」と伝えた。

川邊健太郎氏(左)と小澤隆生氏【写真:X(@dennotai)より】
川邊健太郎氏(左)と小澤隆生氏【写真:X(@dennotai)より】

ヤフーとLINEは2023年10月1日に1つの会社に統合

 Zホールディングス株式会社代表取締役会長でソフトバンクグループ株式会社取締役、日本IT団体連盟会長の川邊健太郎氏が30日に自身のXを更新。「本日でヤフー株式会社は消滅します」と伝えた。

 ヤフーとLINEは2023年10月1日に1つの会社に統合し、「LINEヤフー株式会社」となることを発表している。

 川邊氏は「1996年1月にアメリカのヤフー社とソフトバンクによって設立され、僅か3ヶ月でサービスを立ち上げ、国民的なポータルサイトとなり、以後27年間に渡り、日本に住む数千万人の方に日々、ご愛顧頂いております」とし、「社長は、孫正義→井上雅博→宮坂学→川邊健太郎→小澤隆生と引き継がれて行きました」と歴代の名を挙げた。

 続けて、「会社分割でZHD社の下に入って非上場会社として運営されていましたが、今般、LINE株式会社、ZHDら5社で明日、合併をする事となりました。明日からはLINEやヤフーとのサービス連携が強力に進み、より便利になっていくはずですが、それでも30年近い会社が消滅するのは寂しいですね。私も23年間、お世話になりました」と心境を吐露した。

 そして、「『サービス開始初月から黒字にするんだ』という当時のメンバーの意思のもと、机などの什器は箱崎のソフトバンクの粗大ゴミから貰ってきて使用し、社内パーティー用のピザ代はバナー広告で支払うといった経費管理のやり繰りがあり、1年数ヶ月で上場し、あっという間に時価総額が1兆円を超えて、以後ほとんどそのラインを下回る事がなかった伝説のスタートアップだったと思います」と回顧。「全てユーザー、株主、取引先、社員・関係者の皆様に御礼を申し上げます。27年間、本当にありがとうございました」と記した。

 この投稿には「お疲れ様でした!!」と労う声や「なぜか半沢直樹を思い出した」「新会社も楽しみです」「すごい転換点の時代に生まれて来れて嬉しいです」「振り返ることができる素敵な時間、ユーザーも楽しませていただきました」「本当にありがとうございました」というコメントが寄せられた。

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