俳優の天海祐希が30日、舞台『レイディマクベス』初日前会見に出席した。当日は共演者のアダム・クーパー、鈴木保奈美、要潤、宮下今日子、吉川愛、栗原英雄、演出・振付を担当するウィル・タケットも登壇し、同作をアピールした。

　冒頭、天海は「あっという間の稽古期間でした。あした初日を迎えるのですが、正直ドキドキしています。皆さまに楽しんでいただければいいなと思っています」とあいさつ。また、マクベスと共に戦場で戦った軍人であり、マクベスの妻でもあるレイディマクベス役を演じる天海は、「稽古ではウィルさんがいい意味で細かく話をしてくださって、一つの疑問があるとちゃんと皆で話が出来る稽古場にしていただいていた気がします。私たちの動く感情をくみ取ってくださるんだなと感動しました」と稽古での葛藤を振り返った。

　英国の人気ダンサーで俳優のアダムとの共演で興奮気味の天海は「毎日がご褒美です。それだけです」と笑顔でボソリ。さらに「稽古で煮詰まってもアダムの穏やかな表情を見て頑張れる。幸せな稽古場で、本当に千秋楽まで皆でゴールできればいいなと思っています」と意気込みを語った。

　また、天海は「衣装合わせの日に（宮下）今日子ちゃんと、あまりにアダムがかっこよかったので携帯を持って一生懸命、写真を撮ったんです。純烈に行くお姉さま方の気持ちがわかりました。演出助手の伊達（紀行）くんに、『これ以上近づかないでください』と言われちゃいました。それから、隙間からアダムの写真を盗撮してました。本当にすいません」とエピソードを明かした。

　同作は新作書下ろしの世界初演、シェイクスピアが『マクベス』の中で描いた「マクベス夫人」を大胆に解釈した。10月1日から11月12日まで東京・よみうり大手町ホールにて、11月16日から11月27日まで京都劇場で上演される。