南沢奈央、新宿末廣亭に感無量「まさか、高座に上がれるとは思いませんでした」
俳優の南沢奈央が18日、東京・新宿末廣亭で開演中の9月中席「古今亭志ん生没後50年 追善興行」の座談会にゲスト出演した。
東京名所・末廣亭で“初めての高座”に「緊張しました」
俳優の南沢奈央が18日、東京・新宿末廣亭で開演中の9月中席「古今亭志ん生没後50年 追善興行」の座談会にゲスト出演した。
司会を務める古今亭圓菊に「芸能界一の落語好きといえばこの方しかいらっしゃいません」と呼びこまれた南沢は、圓菊に「南沢さんとお呼びすれば、それとも奈央ちゃん? とお呼びすればいいですか」と確認されると「では奈央で」。
座談会に登壇した金原亭伯楽、古今亭菊竜、古今亭志ん輔の一門の幹部に「皆さん、『奈央ちゃん』で統一していただきます」と、バラバラになりそうな呼称をまずは圓菊は、先回りして位置付けた。
普段から寄席にも足を運ぶ南沢は「(4人に囲まれるのは)恐れ多いです。客席にいる側なので、めちゃくちゃ緊張しています」と恐縮。高座から見る客席の様子に「すごい」と感嘆していると、隣の古今亭志ん輔に「同じくらい緊張しています」と返され、表情を緩めた。
南沢が落語の存在に気づいたのは、高校2年の時。圓菊が、落語家あるあるのしゃれで「じゃあ、2年くらい前ね」と笑いを取りに行くと、客席は失笑と冷笑がほんのわずかばかり。すぐさま察知した圓菊は「しんとしないで。付き合おう」と、客席を引き留めるのに必死だった。
「17年前ですね」と冷静に振り返った南沢は「映画化もされた小説『しゃべれどもしゃべれども』を読んで、面白そうと思った」ときっかけを告白。その後「高校の図書館でなんとなく借りたのが、志ん生師匠の(CD)『火焔太鼓』でした」と志ん生との出会いを明かし、「これは面白い。正直、何言っているか分からないところもあるけど、聞いちゃう」と落語との原体験を明かした。
座談会の後には客席にまわり、後半の高座を、客として楽しんだ。
終演後に直撃すると「感無量です」と笑顔をはじけさせ、「まさか末廣亭の高座に上がれるとは思っていなかったので緊張しました」と、名所寄席での“初高座“を振り返った。