韓国発の次世代グローバルグループ・NCT（エヌシーティー）が17日、東京・調布市の味の素スタジアムで「NCT STADIUM LIVE ‘NCT NATION : To The World-in JAPAN’」と題したコンサートツアーの最終日を迎え約5万5000人の観客を熱狂させた。有観客単独公演では初となるグループ勢ぞろいのイベントで、大阪・ヤンマースタジアム長居（9、10日）と東京（16、17日）の2都市4公演で計22万人のファンを動員した。

　NCTは派生ユニットのNCT 127、NCT DREAM、WayV、NCT Uからなる20人で構成。この日はけがのため欠席となったNCT 127のテイルを除く19人がステージに集結し熱いパフォーマンスを次々と披露。イントロの『Neo Got My Back』が流れると会場のファンはいきなり総立ちとなりペンライトを激しく振って会場の熱気を高めた。

　1曲目はUが『The 7th Sense』、2曲目は127が『Limitless』、3曲目はWay Vが『Take Off』、4曲目はDREAMが『BOOM』をそれぞれ披露した後、5曲目の『Black On Black』で19人全員が集まり男女混成のバックダンサーとともにキレッキレのダンスでファンを魅了した。各チームと全員が次々とフォーメーションを変えながらステージに登場することで、変化の起伏が激しいエネルギッシュなステージとなった。

　インスタグラムのフォロワー数が日本人男性タレント1位となる964万人を誇る127のユウタ。メンバーと一緒に重低音が響く大ヒット曲『英雄;Kick It』を披露すると会場から割れんばかりの歓声が沸き起こった。終盤のMCでは超満員の会場を見渡し「みんなの笑顔があまりにもきれいすぎて、何だろうな、『頑張れよ、負けんなよ』って言ってくれているような気がしてすごい励まされました。本当にありがとうございます。NCTがデビューして7年たちますが、127、DREAM、WayV、Uが止まらずに走ってきた行動がこのステージにつながったと思います。今日はこのメンバーと今まで手伝ってくれた全てのスタッフさんに拍手をお願いします」と目をうるませた。他のメンバーも会場を埋めたシズニ（ファンの総称）に「ありがとうございます！」「また会いましょう！」と日本語を交えながら投げキッスを送った。

　感謝を示すためか、アンコールでテヨンとユウタは着ていた白いTシャツを脱いで鍛え抜かれた上半身の肉体美を披露。そのままTシャツを観客席に投げ込むとファンから悲鳴が上がった。この日は約4時間にわたって計41曲を披露する圧巻のパフォーマンス。ヒップホップからバラード、ソロ曲やゴンドラに乗っての会場1周など多彩な演出で終始ファンを楽しませた。計4公演を完走したメンバーは最後に互いにハグし合ったりハイタッチしたりしながら公演成功の喜びを全身で表していた。

　この日の公演冒頭では、日本テレビ系で放送中のプレデビューリアリティー番組『NCT Universe：LASTART』で結成されたボーイズグループ・NCT NEW TEAM（仮称）のメンバー6人がオープニングアクトで登場し『Hands Up』を披露。汗びっしょりになって熱唱したリクは「こうしてシズニのみなさんにお会いでき、先輩方の公演でオープニングアクトができることを光栄に思います」と緊張の面持ちで初々しくあいさつした。同チームは近い将来、NCTグループとしてデビュー予定で、10月8日からは東京、兵庫、愛知、大阪、福岡、北海道などを回るプレデビュー全国ツアーを開催する。