女性オーナーやドライバーの華やかな愛車が会場を彩った。クルマ愛好家に交流の場を提供する「A PIT オートバックス東雲」主催の定例のカーイベントが17日、東京・江東区の同店で開催された。この日は、「ガールズカーコレクション（GCC）」とのスペシャルコラボを展開。テーマは「女性ドライバー」で、約45台が集まった。

ドイツ車一筋26年…大物女性アーティストの一途な愛車遍歴（JAF Mate Onlineへ）

　トヨタGR86、スープラをはじめ、日産シルビア、フェアレディZ、スカイライン、ホンダS660。SUBARU勢に“ポルシェ軍団”、アメ車のダッジ・チャレンジャーも。カラーリングやカスタムも多種多様で、愛情とこだわりが伝わってきた。

　圧倒的な存在感を示したのが、1984年式のフェラーリ 512BBiだ。女性オーナーは、インクブルーのボディーカラーが大のお気に入り。初めて見た瞬間に、文字通りに“くぎ付け”になったという。「晴海で開催されたスーパーカーショーがあったでしょう。そこで見て、『クルマってこんなに美しいんだ』って思ったの。1時間ぐらい動けなかった。それで、『大人になったらこのクルマ買うから』と父に宣言したんですよ」。そんな夢の1台に優しいまなざしを送った。

　一方で、場内に驚きをもたらしたのが、制服姿の女子高生。なんと、マニュアル免許を2か月前に取得したばかりで、父親と来場。真っ白な1998年式のポルシェ986ボクスターには、初心者マークが付いている。「高校3年生です。中学の頃から乗りたかったんです」。5歳上で現在22歳の兄も18歳でポルシェ911に乗った。兄の運転するポルシェに乗せてもらっていた影響もあり、自然とドイツの世界的ブランド車を選ぶようになったという。

　それに、なんといってもマニュアル運転が大好き。「とにかくいいですよね。加速が出るところも気に入っています。友達は一緒に乗ろうと誘っても引いてますが（笑）。このクルマにできる限り乗り続けたいです」と爽やかな笑顔を見せ、ハンドルを握って会場を後にした。

　同イベントはクルマ好き同士がコミュニケーションを図る機会を設けようと、「モーニングミーティング」と銘打ち、毎月第3日曜の午前7時30分から行われている。