【どうする家康】田山涼成、25年ぶり大河出演 “親子役”経験した松本潤との共演に感慨「うれしい」

NHKが15日、松本潤が主演する大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)の新たな出演者を発表した。田山涼成が金地院崇伝を演じることが分かった。1998年『徳川慶喜』以来25年ぶり5回目の大河ドラマ出演となる。

金地院崇伝を演じる田山涼成【写真:(C)NHK】
金地院崇伝を演じる田山涼成【写真:(C)NHK】

幕府政治の裏側で暗躍するフィクサー

 NHKが15日、松本潤が主演する大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)の新たな出演者を発表した。田山涼成が金地院崇伝を演じることが分かった。1998年『徳川慶喜』以来25年ぶり5回目の大河ドラマ出演となる。

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 田山が演じる人物は、臨済宗の高僧。西笑承兌の推薦により、徳川幕府の政治顧問となり、外交や寺社行政を担当、武家諸法度などの起草を手掛ける。方広寺鐘銘事件や家康を神格化する上でも大きな発言力を持つ。

 田山は演じる人物の印象をコメント。

「金地院崇伝という名前を、これまで僕は聞いたことがなかったのですが、崇伝は自分が家康の信頼を得ていることは重々承知していて、大きな権力を持つ家康の知恵袋なんだという自負もある男だと感じています。まあ、そう勘違いしているだけかもしれませんけれど(笑)、誰に対してもハッキリものを言うような、そういう第一印象を持ちました。家康の政治顧問で、今で言う高級官僚、キャリアのような人間だと聞いているので、舞台のように強い発声で、声をガッと前に出すような演じ方がいいのかなと思っています。それが崇伝の自信の表現にもなればなと。

 最近の映像作品で主流のお芝居とはちょっと違うので、『僕だけ古い芝居になってしまうかも』という不安もあるんですけれど、そういう芝居は僕の中で、ある種『大河ドラマらしさ』にも通じるように感じています。あと、僕は顔立ちが柔らかめなので、わりと“良い人”の役をいただくことが多いのですが、今回、悪役とは言いませんが“フィクサー”とのことで、そこも楽しみですね。自分の顔に負けないように、“フィクサー”を強く演じたいと思っております」

『徳川慶喜』以来、25年ぶりの大河ドラマ。オファーを受けた際の気持ちは。

「わたくし、三英傑が出た愛知の出身ですので、子供のころから信長、秀吉、家康に親しんできました。ですから『どうする家康』の制作が発表されたとき『これはもしかしたらオファーが来るかも』と期待していたのですが、特にお話もなく(笑)。それが、最終盤にお話をいただけて、非常にうれしく思います。もちろん、崇伝は愛知の生まれではないのですが、役柄がどうこうというのとは別に、自分の中で培われた土地柄のようなものが、この大河と引き合わせてくれたのかなと感じています」

 崇伝が仕える家康役の松本潤とは度々共演している。

「もともと松本さんとは、『ごくせん』というドラマで、彼が生徒役、僕が校長先生で初めて共演しました。そのあと、映画『ピカンチ』では親子役もやっています。どう考えても、松本さんが僕の子どもとしては生まれて来ないだろうと思うんですが(笑)。そんなふうに若手の頃から見てきた松本さんと、今回はまた時代劇、大河ドラマという新しい場所で共演できることがうれしいですね。『どうする家康』の中でも、第1回のころ『どうすればええんじゃー』と叫んでいた姿から、最近の放送で見る家康は別人のように変わりました。松本さん自身が、役者として大きく変化しているのが伝わってきていますので、とにかくご一緒するのが楽しみです」

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