テレ東で『パン』×13の衝撃タイトル 的場浩司出演のパン番組、プロデューサーが明かす狙い
テレビ東京系で月曜深夜0時30分からびっくりなタイトルの番組が放送されている。パンという言葉がなんと13個も並ぶ『パンパンパン パンパンパン パンパンパンパンパンパンパン』。どんな番組かというと文字通りパンがテーマ。パン大好き俳優・的場浩司がいろんな街のパン店を訪ね、パンの魅力を視聴者に伝える番組。驚きのタイトルに込めた思いやメリット、デメリット、さらに撮影の舞台裏をプロデューサーの田中晋也氏に聞いた。
ロケハンもせず、行く先も不明なまま撮影当日を迎える異例のロケ番組
テレビ東京系で月曜深夜0時30分からびっくりなタイトルの番組が放送されている。パンという言葉がなんと13個も並ぶ『パンパンパン パンパンパン パンパンパンパンパンパンパン』。どんな番組かというと文字通りパンがテーマ。パン大好き俳優・的場浩司がいろんな街のパン店を訪ね、パンの魅力を視聴者に伝える番組。驚きのタイトルに込めた思いやメリット、デメリット、さらに撮影の舞台裏をプロデューサーの田中晋也氏に聞いた。
芸能界屈指の肉体派が絶賛する驚きのトレーニングアイテムとは?
「なるべく目立つようにしたいという気持ちが強く、まず企画が通るように“インパクトのあるタイトルにしよう”と思いました。企画の段階ではタイトルは仮の状態で、そのまま使うかどうか決めていませんでしたが、パンがいくつも並ぶと何を表現しているか分からないことで周囲が『何をやるの?』と興味を持ってくれました。関心を持たれるならとこの番組名にしました」
読みづらいという声もあると思うが。
「三三七拍子のリズムで読んでください」
一つの意味ある言葉だけが13個も連なる番組タイトルは異例。ギネス世界記録かも。
「文字数だけならもっと多い番組タイトルはありそうな気がしますが、ちゃんと調べていないので分かりません。ギネス世界記録なら面白いですよね。調べてみます(笑)」
あらためてタイトルにどんなメリットがあるのか聞いた。
「みんなが違和感を抱き、何の番組だろうと興味を持ってくれることです」
初回放送当日のある新聞のラテ面にはパンという言葉が13個ではなく5個しか並んでいなかった。文字数の制限があり正式タイトルが表記されなかったようだ。デメリットもありそうだが。
「社内の正式な文書にパンという言葉が13個も並んでいます。まじめな文書であるほど見ていて面白いです。ただ、数を間違えられることもあります。実際に社内の正式文書にパンが12個しかなく、指摘して修正してもらったことがあります」
的場浩司の“パン愛”「パンを軽んじた言動をするディレクターはいつも怒られています」
そもそもパンをテーマにした番組を作ろうとした意図はどこにあるのか。田中氏自身がパン好きなのか。
「私はご飯派です。小学校のときに給食に出てきた揚げパンは苦手でした。特にパンが好きというわけではないので、今、全国にパン屋さんがたくさんできている中、パンの魅力をパン好きな的場さんに語ってもらおうと思いました。的場さんのパン好きに乗っかった感じです」
的場は番組内でパンを「この子」と呼ぶ。パンへの愛が伝わってくる。現場の的場の様子も聞いてみた。
「パンを撮影するときは『パンは絶対に美しく撮影してほしい』『おいしそうに撮影しないとダメ』と言われます。魅力を伝えないとパンにもパン屋さんにも失礼だからと。的場さん自身もトレイにパンをめちゃくちゃきれいに並べています。パンを軽んじた言動をするディレクターはいつも怒られています」
的場流のおいしいパンの見分け方などはあるのだろうか。
「的場さんは、コンビニのパンも百貨店のパンも全部おいしいと言います。パンに優劣はなく、すべてのパンにいいところがあると話しています。見ていると、知らないパン屋さんに行って、知らないパンに出会うこと自体を楽しんでいるようです」
番組で訪れるパン店は的場が選んでいるのだろうか。
「最初は的場さんが気になっているお店でした。食べたことはあるけど行ったことがないとか……。的場さんは普段、街だけを決めて飛び込みでいろんなパン屋さんに行っているそうです。18日放送の第3回は的場さんをうならせようと我々が厳選したパン屋さんに行きますが、25日放送の第4回は、ロケ当日の朝、的場さんが行く街を決めて飛び込みで行くことになっています。我々もどこに行くか当日まで知りません。的場さんの感覚でパンのにおいのする方向に行って撮影します」
タイトルも異例だが、ロケハンもせず、行く先も不明なまま撮影当日を迎えるのは異例だ。
「的場さんが実際に、プライベートで友人と行っているというパン屋の巡り方です。目当てのお店や具体的な情報があるわけではなく、その辺にパン屋さんが多いらしいぞ、というレベルの情報で行き、感覚だけでパン屋を探すそうです。番組も、おいしいパン屋さんとパンが見つかるか分からない予定調和じゃないところも楽しんでもらえたらと思います」
的場次第で番組が大きく左右されそうだが。
「的場さんは出演者というより、ディレクターとして番組に出てもらっています。的場ディレクターの撮りたいようにパンを撮り、行きたい所に行きます。物撮りも的場さんが指示をして撮影しています。パンにもっと寄れとかもっとライトをあてろとか」
撮影の舞台裏の苦労や大変なことを聞いてみた。
「苦労ではないですが、撮影でどこに行くか分からず、何も準備ができないので不安です。ただ、何が起きるか分からない点ではとても楽しみです」