東北のテレ朝系列6局アナウンサー陣が笑顔で決意表明 新たな動画配信サービスが初の始動
東北のテレビ朝日系列6局による新たな配信サービス『東北総合ポータル「topo(トポ)」』が、9月22日からスタートする。6局が共同で番組コンテンツや地域情報を配信する内容で、khb東日本放送(宮城)によると、同じエリアのすべての系列局が共同で動画配信事業を行うのは全国初。14日に東京・銀座のkhb東日本放送東京支社で記者会見が行われ、東北の女性アナウンサー陣が意気込みを示した。
『東北総合ポータル「topo(トポ)」』 同エリアのすべての系列局が共同で動画配信事業を行うのは全国初
東北のテレビ朝日系列6局による新たな配信サービス『東北総合ポータル「topo(トポ)」』が、9月22日からスタートする。6局が共同で番組コンテンツや地域情報を配信する内容で、khb東日本放送(宮城)によると、同じエリアのすべての系列局が共同で動画配信事業を行うのは全国初。14日に東京・銀座のkhb東日本放送東京支社で記者会見が行われ、東北の女性アナウンサー陣が意気込みを示した。
今回の配信サービスは、ABA青森朝日放送、IAT岩手朝日テレビ、khb東日本放送、AAB秋田朝日放送、YTS山形テレビ、KFB福島放送の6局が参加。それぞれが制作・放送した番組などのコンテンツをウェブサイトで配信し、利用者はスマートフォンやパソコンで見ることができる。ライブ配信(スポーツ・イベント)と見逃し配信の2種類の種別で、会員は無料・月額(税込み550円)・レンタル(1本あたり期間限定)の3種類を用意している。
「topo」の名称の由来は、東北6局が集まることで「東北のアルファベットの『to』」、入り口・玄関を意味する英語「portal」を組み合わせた造語。「東北全体のコンテンツの入り口、玄関でありたい」という意味が込められている。
立ち上げ時のコンテンツ数は100~200を想定。ジャンルは幅広く、各県のおすすめ料理のグルメ、観光名所をドローンで紹介するなどの旅行、バラエティー番組、情報番組など。今後は温泉・お酒といった分野も拡充していく方針だ。
また、災害などのニュースやドキュメンタリー企画も取り扱い、見逃し配信は現状はアーカイブが中心。今後はtopo発の新規番組を制作し、“逆輸入”として地上波で流すスキームも視野に入れているという。
2022年10月に構想がスタートし、各局の賛同を経て先進的な事業の実現に至った。同年6月にkhb東日本放送代表取締役社長に就任し、幹事局として今回のプロジェクトの取りまとめ役を担った藤ノ木正哉社長は「現在、放送業界を取り巻く環境は厳しいものがあります。地方局は知恵を絞っていろいろな取り組みを行っています。私たちにとって一番大事なのはコンテンツです。いかに視聴者の方に、スポンサーに支持されるコンテンツを提供できるかが勝負だと思っています」と強調した。
そのうえで、普及が拡大する配信視聴の現状に言及。「コンテンツの見られ方はだいぶ変わってきました。テレビ以外のデバイスを使って視聴するユーザーが、大きなウエートを占めるようになってきました。番組を地上波で放送することが一番大事なことですが、そのコンテンツを、テレビで見る人以外の方々にも届けて、それを見ていただいた方にもう一度テレビに回帰して戻ってきていただきたい」と決意を述べた。
会見にはリアルとオンラインで6局のアナウンサーが参加し、爽やかな笑顔で自身の思いを語った。主なコメントは以下の通り。
〇進行を務めたkhb東日本放送(宮城)・坪北奈津美アナウンサー「私は愛媛県の県外出身なので、地上波の枠を超えて県外の方々にも見ていただけることにワクワクしています」
〇IAT岩手朝日テレビ・石田瑠美子アナウンサー「県外の皆さんが楽しめるコンテンツを配信していきたいです」
〇AAB秋田朝日放送・弭間花菜アナウンサー「東北6県で力を合わせて盛り上げていけることを楽しみにしております」
〇KFB福島放送・高橋ひかりアナウンサー「言葉では伝えきれない福島、東北の魅力を、県外の方々に見てもらうことをうれしく思っています」
〇ABA青森朝日放送・服部未佳アナウンサー「県内外の視聴者の皆様のニーズに応えられればいいなと思っています」 ※オンライン参加
〇YTS山形テレビ・中野暁アナウンサー「山形の魅力を全国の皆様にお伝えできることをとても楽しみにしております」 ※オンライン参加