30歳の竜星涼、新境地で役者としての進化目指す「必死に悩んでおります」

俳優の竜星涼が9日、都内で行われたCOCOON PRODUCTION 2023『ガラパコスパコス~進化してんのかしてないのか~』(9月10日上演開始)の初日前会見に出席した。「今は必死に毎日悩んでおります」と役者業に悪戦苦闘の様子をうかがわせた。

初日前会見に登壇した竜星涼【写真:ENCOUNT編集部】
初日前会見に登壇した竜星涼【写真:ENCOUNT編集部】

舞台上にチョークを書く演出に「最初は戸惑い」

 俳優の竜星涼が9日、都内で行われたCOCOON PRODUCTION 2023『ガラパコスパコス~進化してんのかしてないのか~』(9月10日上演開始)の初日前会見に出席した。「今は必死に毎日悩んでおります」と役者業に悪戦苦闘の様子をうかがわせた。

 主演の竜星は、派遣会社でピエロとして働く青年・太郎に扮する。「どういう風に新しい自分を、自分自身がどう見つけることができるのか。この作品を通して、少しでも僕自身も進化していければ」と意気込みをコメント。

 舞台上にて、チョークを使って文字を書いたり絵を描いたりする演技に言及。「舞台上にチョークを書く、というのは本当に新しい。僕にとってもそうですし、あまり見られることのないような演出」と説明し、「最初はやっぱり戸惑いだったりとか、『このくらいの大きさでいいのかな』『(観客から)見えるのかな』とか。実際に劇場の舞台に入ってやってみると、もう少し大きく、濃く書かないといけないなという部分が見えてきた」と話した。

 共演した太郎の兄・晴郎役の藤井隆は「竜星君が描かれる絵がね、すごくすてき。お上手。それはちょっとファンの皆様も、字は見ることがあったかもしれないけど、絵はなかなかないと思う」と言い、同作をアピールした。

 竜星は、本作のテーマである“進化”に言及。「僕もこの間、30歳になった。まず30歳を受け入れる」と笑いつつ、「今回の役柄自体、進化……したいなという、自分自身にはないような役柄で、すごく自分の中で、稽古場から悩み続けながら、もしかしたら今も悩み続けているのかもしれない。でもこの先、この公演が最後に終わったときに、少しでも、役者としても人間としても『進化したね』と言ってもらえれば」とニッコリ。「今は必死に毎日悩んでおります」と述べた。

 会見には、高橋惠子、作・演出を務めた劇団はえぎわの主宰・ノゾエ征爾も出席した。

 同作は、世田谷区内の高齢者施設を数十か所まわって生み出された、日常の1コマから市井の人たちが織りなすパラレルドラマ。「老い」と「進化」という一見正反対のふたつのベクトルを重ね、滑稽で愛おしい人々を描く。

 9月10日~9月24日の東京公演(世田谷パブリックシアター)を皮切りに、9月30日~10月1日に京都公演(京都劇場)、10月11・12日に岡山公演(岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場)、10月21・22日に新潟公演(りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場)が実施される予定。

次のページへ (2/2) 【写真】竜星涼の全身ショット&『ガラパコスパコス~進化してんのかしてないのか~』初日前会見の様子
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