ナイツ塙、初監督映画が24年春に公開 舞台にこだわる芸人たちの姿にスポット

お笑いコンビ・ナイツの塙宣之が初監督を務めたドキュメンタリー映画『漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~』が2024年春に公開されることが28日に発表された。

『漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~』で初監督を務めたナイツ・塙宣之
『漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~』で初監督を務めたナイツ・塙宣之

2007年6月に史上最年少で漫才協会の理事に就任した塙宣之

 お笑いコンビ・ナイツの塙宣之が初監督を務めたドキュメンタリー映画『漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~』が2024年春に公開されることが28日に発表された。

 映画のタイトル『漫才協会』は、漫才師の育成と広報を目的とする一般社団法人。1955年に「漫才研究会」として設立し、2005年に文部科学省から許可を受け社団法人漫才協会に改称。旧名の「浅草フランス座」時代には、若かりし日のビートたけしがお笑いの修行を積んだことでも有名な、浅草フランス座演芸場東洋館(通称:東洋館)を根城とし、コアなお笑いファンを前に、芸人が日々切磋琢磨している。さらに21年に漫才協会外部理事に就任した、放送作家の高田文夫氏が全面協力した。

 塙は、07年6月に史上最年少で漫才協会の理事に就任。19年には自身が考える漫才論を書いた書籍『言い訳:関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』を出版。漫才論だけでなく日本における東西でのコミュニケーションの差異や「ヤホー漫才」の誕生秘話を収め、発行部数10万部を超え高く評価されている。現在は、落語芸術協会、三遊亭小遊三一門として寄席でも活躍している。

 映画では、テレビ、YouTube、その他SNSなど変化が進んでいく中で、23年6月に漫才協会7代目会長に就任し、協会の改革に取り組んでいく塙監督が今もなお「舞台」にこだわる芸人に焦点を当てる。

 以下、塙のコメント全文。

――映画公開決定について。

「去年から漫才協会の芸人、漫才協会じゃない東京の漫才師の方、結構すごい錚々たる方にインタビューさせていただいて、舞台にかける想いみたいのをずっと撮影していく中で、今年漫才協会の会長になって。非常にこのタイミングがちょうどよくて、漫才協会のPRができる映画が公開できて良かったなと思ってます」

――タイトルに込めた想いは。

「舞台ってなんかすごく不思議な魅力があって、みんな舞台に吸い寄せられてるというか、どんな人でも舞台に立つ、立ち続けるという。そこはなんか聖域なんですよね。本当は『サンクチュアリ』っていうタイトルにしたかったんですけど、ちょっと相撲のやつと被っちゃって。だから『漫才協会 THE MOVIE』に変えたんです。そういう意味では、WBCのドキュメンタリー映画とサンクチュアリを足して2で割ったような映画になってるんじゃないかなと思ってます」

――どんな方々に観ていただきたいですか。

「漫才協会ってどういうとこなのか、イマイチ分からない人がいっぱいいらっしゃると思うんですけども、テレビに出ている人ばかりが芸人さんじゃないんですよね。舞台とかそういうところで日々もがいていらっしゃる。決してこの生活がテレビというか、お金の問題じゃないんですよ。心の問題なんですよね。そこに、こだわって。今回このドキュメンタリーを始めるにあたって、大変な事故に遭った師匠にも密着させていただいて、僕自身がすごく感動して。あ、こんな熱い人だったんだというか。そういうところも観ていただいて、元気になってもらいたい、活力にしてもらいたいと思います」

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