【RISE】ランキング下剋上を果たした大雅、王者チャンヒョン・リー挑戦を表明「獲りにいきたい」

立ち技格闘技イベント「ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 2nd Round」(2023年8月26日、東京・大田区総合体育館)で、大雅(TRY HARD GYM/同級9位、第3代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)が延長ラウンドを制し、常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/同級2位)を下した。

大雅が下馬評を覆し、常陸飛雄馬に勝利【写真:ENCOUNT編集部】
大雅が下馬評を覆し、常陸飛雄馬に勝利【写真:ENCOUNT編集部】

大雅の体調不良で流れた一馬戦はどこへいったのか

 立ち技格闘技イベント「ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 2nd Round」(2023年8月26日、東京・大田区総合体育館)で、大雅(TRY HARD GYM/同級9位、第3代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)が延長ラウンドを制し、常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/同級2位)を下した。

 1R、常陸は距離を縮めてコーナーに詰める場面をつくるが、ラッシュをかける前に大雅は出入りの早い飛びヒザなど攻撃を出し、常陸に触れさせない。2R、引き続き様子を見る大雅に常陸がプレスをかける。左フック、左ボディを当て、大雅の体力を削っていく。3Rは、常陸の左フックに大雅が右のフックを合わせ、常陸が仕掛けた打ち合いに応じた。

 延長ラウンドでは大雅が、体力の消耗からややスピードが落ちながらも前進を続ける常陸をいなし、的確にパンチを当てた。

 常陸は、石月祐作、笠原友希など実力者を相手に3連続KO中だった。2023年1月28日の「RISE164」ではRISEスーパー・フェザー級のチャンヒョン・リーに敗れたものの、延長判定までもつれこむ展開となり、チャンピオンに決して遠い存在ではないことを示していた。

 K-1の超新星と呼ばれた大雅は27歳となり、ベテランの域に入ってきた。長らくスランプ状態にあったが、21年7月18日に行われたRISE WORLD SERIES 2021で中村寛に判定負けを喫して以来、5戦負けなしと復活を遂げている。

 常陸はRISEスーパー・フェザー級2位。一方の大雅は9位。ランキングをひっくり返し、試合後のリングでは「次タイトルマッチやらせてください。チャンヒョン・リーとタイトルマッチやらせてください。絶対に勝つんで」と、伊藤隆代表にマイクでアピールした。

 しかし、この対戦表明に黙っていないのがRISEスーパー・フェザー級1位の一馬(MONSTAR GYM)だろう。一馬と大雅は3月26日に有明アリーナで行われた「RISE ELDORADO 2023」で対戦予定だったが、大雅は計量後に体調が悪化し、試合中止に至っている。大雅もこの試合の前、「(一馬に)良い勝ち方したら、チャンヒョン・リーと試合して、獲りにいきたいなと思いますね」と話していたが、一馬の存在はどこにいってしまったのだろうか。

次のページへ (2/2) 【写真】大雅と対峙する常陸飛雄馬
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