ジャニーズ事務所、22歳定年制度は「継続して運用」 オーディションは「幅広い才能の発掘を目的」

ジャニーズJr.の“年齢制限撤廃”が今、ネット上で話題になっている。今月20日、ジャニーズJr.の公式サイトでオーディションの募集要項を掲載。「年齢制限はございません」と記したことがきっかけだ。

ジャニーズ事務所【写真:ENCOUNT編集部】
ジャニーズ事務所【写真:ENCOUNT編集部】

応募方法は「WEBのみ」

 ジャニーズJr.の“年齢制限撤廃”が今、ネット上で話題になっている。今月20日、ジャニーズJr.の公式サイトでオーディションの募集要項を掲載。「年齢制限はございません」と記したことがきっかけだ。

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 ジャニーズ事務所は2021年に前副社長でジャニーズアイランド代表取締役社長だった滝沢秀明氏(現TOBE代表取締役社長)の主導で、「ジャニーズJr. 22歳定年制度」を発表。内容は「満22歳を迎えるJr.に対し、今後の活動について話し合い、双方で合意に至らなかった場合にジャニーズ事務所との契約を終了する」というものだった。

 だが、今回のジャニーズJr.応募資格は「応募時点で芸能事務所・レコード会社・音楽出版社等との契約が無い方」「株式会社ジャニ-ズ事務所とジャニ-ズJr.として契約を結ぶことができる方」「東京または大阪でのレッスンに参加できる方」の他、応募期間は通年、注意事項には「年齢制限はございません。未成年者は、必ず親権者の同意を得たうえでご応募ください。選考過程において、親権者に応募の確認をいたします」。また、応募方法については「WEBのみです。郵送または持込みによる応募には応じられません」と記されている。

 社会的に見ると、19年に改正された労働施策総合推進法(旧・雇用対策法)では、募集・採用時に「年齢」に制限を設けることは原則として禁止。また、男女雇用機会均等法を根拠として、募集・採用時に「性別」を制限することも原則禁止されている。実は少年たちが集ってきたジャニーズJr.の応募告知にも、21年よりも前から年齢、性別の制限は記されていなかった。それはジャニーズ事務所も認めている。

 では今後、「22歳定年制度」はどうなるのか。ジャニーズ事務所に問い合わせると、以下の回答があった。

「22歳でのジャニーズJr.活動の終了については、ジャニーズJr.メンバーの今後の人生に配慮し、継続して運用しております。応募においては、幅広い才能の発掘を目的としており、場合によっては22歳以上の方と活動を共にする可能性もあります」

 つまり、滝沢氏が主導で定めた「22歳定年制」の運用は継続されている一方で、23歳以上でジャニーズJr.メンバー入りもできる状況だ。10歳以下のメンバーも名を連ねる集団だが、「多様性の時代」で事務所も変革の時。現実に23歳新人が登場すれば、話題になりそうだ。

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