『沈黙の艦隊』原作かわぐちかいじ氏、実写映画完成に太鼓判「ありがとうございました」

映画『沈黙の艦隊』完成報告会が24日、グランドハイアット東京で行われ、本作の原作者であるかわぐちかいじ氏が出席。1月に行われた製作発表会の席で、「絶対に実写化できないものを描こうという思いで作品を描いているので、実写化はなんと無謀なんだ」と本音を漏らしていたが、完成した作品を観て「原作の面白さを再確認させてもらえました。ありがとうございました」と賛辞を送った。

映画『沈黙の艦隊』完成報告会に出席したかわぐちかいじ氏【写真:ENCOUNT編集部】
映画『沈黙の艦隊』完成報告会に出席したかわぐちかいじ氏【写真:ENCOUNT編集部】

映画『沈黙の艦隊』完成報告会

 映画『沈黙の艦隊』完成報告会が24日、グランドハイアット東京で行われ、本作の原作者であるかわぐちかいじ氏が出席。1月に行われた製作発表会の席で、「絶対に実写化できないものを描こうという思いで作品を描いているので、実写化はなんと無謀なんだ」と本音を漏らしていたが、完成した作品を観て「原作の面白さを再確認させてもらえました。ありがとうございました」と賛辞を送った。

 1988年から96年まで『モーニング』(講談社)で連載され、累計発行部数3200万部を誇る『沈黙の艦隊』を映画『ハケンアニメ』などの吉野耕平監督が実写映画化。日米共同で極秘裏に建造された日本初の原子力潜水艦を奪い、乗員76人を伴って航海中に逃亡した艦長・海江田四郎(大沢たかお)の理想とする世界の実現に向かっていくさまを描く。

 試写で作品を観たというかわぐち氏は「漫画もそうですが、映画も人物がいきていないと、その世界が嘘八百になってしまう。映画を観たとき、海江田艦長に生きている力を感じた。海江田艦長が動くと、周りがいきいきしてくる」と大沢が演じた主人公に称賛を送ると「原作ではいろいろなことがあちこちに散らばっているのですが、その枝葉をそぎ落とし、しっかり作品に落とし込んでいる。海江田艦長と深町(玉木)の関係性も2時間ぐらいの作品のなかでしっかりと分かるようになっている」とストーリーにも太鼓判を押していた。

 かわぐち氏は「原作の面白さを再確認させてもらえました。ありがとうございました」とキャスト、スタッフに感謝を述べると、大沢も嬉しそうな笑顔を浮かべていた。

 報告会には主演を務める大沢たかおをはじめ、玉木宏、ユースケ・サンタマリア、中村蒼、中村倫也、水川あさみ、夏川結衣、江口洋介、吉野耕平監督、ダナエ・コキノス(Amazonスタジオ)も参加した。

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