アントニオ猪木氏 世界再進出に意欲 キーワードは「プラズマ」

元プロレスラーで前参院議員のアントニオ猪木氏(76)が15日、東京・高円寺の格闘技ジム、CACCスネークピットジャパンで記者懇親会を開いた。

宮戸氏(左)のちゃんこを頬張る猪木氏
宮戸氏(左)のちゃんこを頬張る猪木氏

記者懇親会で田鶴子夫人を忍び声詰まらせる場面も

 元プロレスラーで前参院議員のアントニオ猪木氏(76)が15日、東京・高円寺の格闘技ジム、CACCスネークピットジャパンで記者懇親会を開いた。

 ジム代表の宮戸優光氏(56)が7月、道場入口にちゃんこ居酒屋「“ちゃんこ”の台所」をオープン。現役引退後は料理人の経験もある宮戸氏特製の湯豆腐鍋やつみれ鍋に約20人の記者やカメラマンが猪木氏を囲みながら、舌鼓を打った。

 猪木氏は乾杯のあいさつで、約2か月入院していたことを明かし「病院に2か月入ってますから、声が出なくなっちゃった」と切り出した。

 燃える闘魂も76歳。闘病生活を送るだけでなく、足腰も悪く、杖や車いすを使用しないと、移動も容易ではない。ただし、そんな状態でも一歩外に出れば、求められるのは「元気をください」という大衆の声だ。

「『元気ですかー!』ってね、これが売り物なので。もう車いす使ったりしていると、皆さん『元気をください』って。元気が売り物で来ちゃったので、今考えると、失敗したな、これを売り物にしなければ、そのままでよかったな。人前に出たら、やっぱり、売り物をしっかり売らないと」と話し、記者たちを笑わせた。

 ただ、続いて8月に死去した田鶴子夫人に言及すると、一転して感極まった。

「何て呼べばいいのかな。橋本君(田鶴子夫人の旧姓)は橋本君ってずっと呼んでいるものですから、女房っていう呼び方をしたことがない。最後まで看取って……。(死去)翌日がお笑い番組(の収録)で、いくらなんでもちょっと仕事がやれるかなと思った。でも、彼女が……取ってきた仕事で、そこまではしっかりやろうと。今日は知り合いがいると、涙しないことにしたんですけど、ごめんなさい」と言葉を詰まらせながら、声を絞り出した。

さわやかな笑顔も見せた
さわやかな笑顔も見せた

九州大・渡辺教授とのタッグで海洋ごみ一掃ダーッ!!

 政界を引退し、今後の目標についても語った。キーワードは「プラズマ」だという。九州大学の渡辺隆行教授が開発した技術で、あらゆる金属やゴミを太陽を上回る1万度の高温で蒸発させてしまうという画期的なものだ。

 すでに渡辺教授と会っている猪木氏は「バッジをはめている以上に世界に向けた発信ができそうなので、心の中でワクワクしています」と意欲を示し、来年にかけて全面的にサポートする方針。海洋ゴミ汚染が国際的に深刻な問題となる中、注目の新タッグで一石を投じる決意をアピールした。