「大きくなったらパパみたいに…」 スカイライン大好き4歳まな娘 親子の会話が「涙腺ヤバい」
パパの自慢のスカイライン、4歳のまな娘に「もしいなくなったら?」と聞いてみたら、「さみしい、嫌だ」――。家族の愛車ほっこりストーリーがSNSで話題を集めた。日産の名車が大好きな父と娘が描く壮大な夢とは? 投稿者のとも(@Tomota_1988)さんに話を聞いた。
1998年式スカイライン 25GT-TURBOを大事に、1台目は不慮の事故で廃車に
パパの自慢のスカイライン、4歳のまな娘に「もしいなくなったら?」と聞いてみたら、「さみしい、嫌だ」――。家族の愛車ほっこりストーリーがSNSで話題を集めた。日産の名車が大好きな父と娘が描く壮大な夢とは? 投稿者のとも(@Tomota_1988)さんに話を聞いた。
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「娘に『もしもスカイラインがいなくなったらさみしい?』って聞いたら『……さみしい、嫌だ』って返ってきた 毎週末乗ったり洗ったりを楽しみにしてる娘 今日乗っててエンジンストールした時に娘が『スカイライン、早く元気になると良いね』っていうからパパ、気合い入れて直すわ」
親子の会話を紹介したX(ツイッター)投稿は3000件近くの“いいね”を集めるなど話題を呼び、「家族にも愛されて、このスカイラインは強運の持ち主ですね!」「涙腺ヤバいっス…(感涙)」「心温まるツイートありがとうございます」「娘さんの一言微笑ましい」などと、クルマ愛好家の感動を誘った。
ともさんは神奈川県在住の35歳会社員で1児のパパだ。妻は、スカイラインと父娘写真を撮影するなど兼業でプロカメラマンとしても活動している。
愛車は、1998年式のスカイライン 25GT-TURBO。2014年5月頃、当時働いていた中古車店で購入。走行距離16万キロ、修復歴ありで45万円だった。
ちょっとした紆余曲折があった。実は「R34スカイラインは現在で2台目で、1台目は4ドアセダンの25GT-Xターボだったのですが、不注意の事故で廃車にしてしまいました」という。
次の車を探していたときに、たまたま下取りで入庫したのが、2ドアクーペの現在の愛車だった。「購入当初はまだ4ドアに未練があり、『じゃあ次見つかるまでのつなぎで』なんて気持ちで購入しました。しかし、通勤でも休日でも毎日乗っていて、どんなときでも一緒だったので、自然と愛着が湧き、もはや『相棒』になっていました」。こだわりポイントはたくさんあるが、「できる限り純正形状を生かすことにしていて、クルマが元々持っているデザインを大きく変えないようにしています。ある程度独身時代に仕上げたので、結婚してからはメンテに伴う部品交換のみです」と熱く語る。
現在4歳のまな娘がスカイラインに乗るようになったのは2歳のときのこと。「初めて乗せたときは、スカイラインの低い音に少し驚いていましたが、すぐに慣れてしまいました。パパの車に乗れたのがよほどうれしかったのか、それ以降は何度も『乗りたい!』と懇願され、いつしか『パパが休みの日はパパの車でお出かけできる』という認識になりました」。
車の名前も「しゅかぁいん」から今では「スカイライン」とはっきり言えるように。確かな成長を感じているといい、「娘はスカイラインの特徴的なテールランプが好きだったり、普通の車では感じられない加速力にも魅力を感じているようです。高速道路の合流時で加速する際、『もっとビューンして!』という無茶ぶりをされます」と笑う。
こんなエピソードも。「ある日、スカイラインで保育園へ娘を迎えに行く道中で追突事故に遭ってしまいました。後方の形こそ大きく変わらなかったものの、やはり破損箇所をテープで補強したりしていたので、保育園に着いてから娘に『スカイラインは、ちょっとお友達とゴッツンコしてけがしちゃったんだよ』と話すと、悲しそうな顔をしていたのを覚えています」。
娘にお願いされて週1で洗車するなど、大事に扱っているスカイライン。一方で、年式相応のトラブルが出始めている。「娘と一緒のときにエンジンが掛からなくなったり、正常に動作しないことがたびたびあります。『これはそろそろかな…』と思い、娘にスカイラインとバイバイしたらどう思うのかと聞いたところ、少し詰まって『…寂しい、やだ』と返ってきました。娘にとってスカイラインは単なる乗り物ではなく、『お家にずっといる家族』のような位置付けなのかなと思っています」。スカイラインとの絆で結ばれた親子の会話が投稿につながった。
妻は「『私よりも一緒にいる時間が長いから』と、大目に見てくれています」
今回の反響を受けて、ともさん自身、「フォロワーさんには僕と同じく、お子さんとスカイラインとのカーライフを楽しむ方も多いので、ほっこりエピソードのシェアみたいな気持ちです」と感激した様子だ。
さて、今後のスカイラインとのカーライフをどう考えているのか。
「今のところ、奥さんもスカイラインに対しては『我が家の金食い虫』とは言うものの、『私よりも一緒にいる時間が長いから』と、大目に見てくれています」。若い頃にドリフトやカスタムで散々遊んだクルマでもあり、「これからは少しでも長く一緒にいられるように、できる限りメンテナンスをして、ゆっくり付き合っていきたいと思っています」と、いたわりの心で接していくつもりだ。
自ら整備に乗り出しているといい、「最近では自分でできることを増やしたくて、それこそ今のエンジントラブルについては、自分で作業しています。あれでもない、これでもないとトラブルシューティングをしているうちに、今さらですが、今までで一番、この車と対話をしているような気がしました」と実感を込める。
そして、ともさんは娘とのとびっきりの“夢の実現”にも思いをはせている。
「今時、90年代のスポーツカーに子どもが触れることはなかなかできないので、娘にとってもスカイラインとの思い出が特別なものになればなと思っています。娘は『大きくなったらパパみたいにスカイラインを運転したい』と言っていて、果たしてそこまでパパの気力が持つかどうかが問題だったりします(笑)。とはいえ、娘はスカイラインの他にも現行の(フェアレディ)Zが好きだったりもするので、将来的にはそっちに乗るのかな、と思ったりしています」