外国籍窃盗団がタイヤ500本1200万円相当を盗難 犯人検挙も支払い能力なしで“泣き寝入り”の無情
タイヤの盗難被害に遭い犯行グループが検挙されるも、およそ1200万円の被害額について、泣き寝入りするよう求められたという被害者の投稿がネット上で話題を呼んでいる。いったい何があったのか。ベトナム国籍の窃盗団にタイヤホイール500本あまりを盗まれたという被害者に話を聞いた。
不法滞在中のベトナム国籍の窃盗団グループ20人ほどが盗難に関与
タイヤの盗難被害に遭い犯行グループが検挙されるも、およそ1200万円の被害額について、泣き寝入りするよう求められたという被害者の投稿がネット上で話題を呼んでいる。いったい何があったのか。ベトナム国籍の窃盗団にタイヤホイール500本あまりを盗まれたという被害者に話を聞いた。
モデルにグラビアでも大活躍…30歳女優が愛車を購入した理由(JAF Mate Onlineへ)
「犯人見つかりました 岐阜県のベトナム人のグループでした 群馬、さいたまにも拠点がありそこからうちに盗難にきていたようです その他自動車の盗難などもしていたとのことで、うちの事案含めて実刑で刑務所にいれますが 支払い能力がないので1200万円分の被害は諦めてくださいとのこと」「いろんな自動車の盗難に関与していたとのことで1つの大きなグループの逮捕になったらしい 被害は少しは減るとはおもいますが一切の補填や返還、その他なし 刑事罰として刑務所にいれるけど不法滞在の外国人にとっては飯だしてくれて過ごすことができる場所なんだろうなと」
今月9日、タイヤの盗難被害とその後のてん末についてつづった投稿は、8000件以上のリポスト(リツイート)、2万件を超える“いいね”を集めるなど話題に。SNS上では投稿者への同情の声が相次いでいる。
投稿者はダートやラリーの競技ドライバーをしているいりえもんさん。今年の最高位は全日本3位という実績を持つプロドライバーだ。サーキットやダート用のタイヤレンタルも行っており、国産、外車、スポーツカーなど、さまざまな車に対応できるように3000本以上のタイヤを保管していたが、膝の緊急手術を行い作業現場を空けていた昨年末から今年の年明けにかけ、約500本のタイヤホイールが盗まれるという被害に遭った。
「手術を終えて久しぶりに作業現場へ出たところ、タイヤホイールの数がやけに少ないなと感じました。その後もものがちょくちょくなくなっていき、『あ、これは盗まれているんだ』と気づくまで少し時間がかかりました」。相次ぐ盗難被害を受け、警察が夜間に張り込み。怪しい車の発見後、激しいカーチェイスを繰り広げたこともあったという。
9日、盗難に加担していた不法滞在中のベトナム国籍の窃盗団グループ20人ほどを逮捕したと警察の捜査本部から連絡があった。窃盗団グループは岐阜や群馬、埼玉に拠点があり、他の盗難容疑で逮捕後に余罪を追及していたところ、栃木にあるいりえもんさんの作業現場からも盗難を行っていたと供述。一方、逮捕容疑は盗難車の発覚を遅らせるナンバープレートの盗難についてのみで、タイヤホイールの被害については取り合ってもらえなかったという。
「タイヤホイールはヤフオクや実店舗へ転売されていて、眼の前に盗難されたものがあるのに証拠写真を何度あげても取りに行ってもらえず……。警察の捜査にはかなり疑問と憤りを感じました。うちはタイヤホイールの被害がメインで被害額は1200万円近くになりますと伝えたところ、『相手に支払い能力がないからほぼ返ってこないと諦めてもらうしかない』『実刑判決は出ますが、返せるものはないので申し訳ありません』と。
正直捕まってくれたことはうれしいですが、手術でお金がなくなった直後に仕事道具のタイヤやホイール、工具を盗まれて仕事もままならず、何度もやめよう、首をくくるかと思うほどに地獄のような日々でした。犯人が捕まっても結局刑事罰と民事は別。支払い能力がなければ、何ひとつ戻ってこないんだと思い知らされました」
投稿の反響を巡っては、窃盗団が不法滞在中のベトナム人グループということで、政治問題としての反応も多く寄せられたという。
「国外退去や強制送還という声も多かったですが、そうしたところで被害者には何も返ってきません。決して国籍差別をするわけではないですが、ベトナム人の犯罪率が高いのはデータにもあるわけで、国は何らかの対応をするべきなのかなと。担い手として海外労働の手は必要だとも感じますし、優秀な人のチャンスをつぶしたくはないので海外からの誘致は間違っていないと思いますが、刑事罰といくら言われても、途上国からしたら衣食住が確保された日本の刑務所の生活がそこまでつらいものとは思えません。海外国籍の方の犯罪には、よほどのペナルティーとなるような厳罰化を検討していかないと、このような犯罪は止まらないんじゃないかと思います」
全国各地で相次ぐ自動車や車両パーツの盗難は年々組織化・複雑化しており、もはや社会問題となっている。新たな被害を生み出さないためにも、場当たり的ではない抜本的な対策が求められている。