「どうして芸能界に入ったかわからない」 小西詠斗はインスタフォロワー13.5万も「僕は面白くない人間」

『映画 刀剣乱舞-黎明-』や「『進撃の巨人』-the Musical-」に出演する俳優の小西詠斗(23)が『尾かしら付き。』(18日公開、真田幹也監督)で映画初主演を果たした。累計15万部を突破した佐原ミズの人気コミックが原作。主人公はしっぽを持った中学生というユニークなキャラクター。小西は「僕は面白くない人間です」と自虐的に語るが、インスタグラムのフォロワーは13万5000人超え(8日時点)の人気を誇る。

インタビューに応じた小西詠斗【写真:ENCOUNT編集部】
インタビューに応じた小西詠斗【写真:ENCOUNT編集部】

『尾かしら付き。』で映画初主演、コンプレックスも明かす

『映画 刀剣乱舞-黎明-』や「『進撃の巨人』-the Musical-」に出演する俳優の小西詠斗(23)が『尾かしら付き。』(18日公開、真田幹也監督)で映画初主演を果たした。累計15万部を突破した佐原ミズの人気コミックが原作。主人公はしっぽを持った中学生というユニークなキャラクター。小西は「僕は面白くない人間です」と自虐的に語るが、インスタグラムのフォロワーは13万5000人超え(8日時点)の人気を誇る。(取材・文=平辻哲也)

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 2019年に俳優デビュー。その後はドラマ、映画、舞台に出演し、20年からは日本テレビ系情報番組『ZIP!』で「流行ニュース キテルネ!」のリポーターとしても活躍する小西。5年目での映画初主演には、うれしさと同時に、「自分で大丈夫だろうか」という不安も感じたという。

『尾かしら付き。』は、生まれつきしっぽを持った男子学生・宇津見(小西)とソフトボールに汗を流し、日焼けに憧れる平凡な中学生・那智(大平采佳)の物語。秘密を共有し、互いに寄り添おうとする中学生の不思議な交友が描かれる。

 しっぽがついていることで周囲からいじめられる設定には「自身のコンプレックスや、周囲との違いは、誰でも体験することです。僕にも、コンプレックスがあるので、理解できました。僕は、面白い人間じゃないんです。他の人が魅力的に感じる部分が自分には全くないと思っているんです。身長ももう少し欲しかったですね(笑)」と告白する。

 意外な告白だが、そう言えるところがユニークかもしれない。役に当たっては自身の思いを重ねながら、身体に何か違うものを持ち、それに悩んでいる人々のブログを読んで、活かした。

「彼らが何を感じているのか理解しようとしました。初めは閉じこもっている主人公が、ヒロインと出会うことで徐々に変わる心情の変化をうまく演じられたら。監督はとても丁寧で、様々な場面で相談もしやすかった」

 撮影で最も難しかったのは、水を大量にかけられるシーンと、尻尾を特殊メイクでつけるのに毎回約1時間かかったこと。しっぽのリアルさには驚いたそうで、「僕が尻尾を持っていたら、それを隠そうと思うだろうと思いました」と小西。

 中学生時代は、人見知りで、人前に立つことが苦手だったと振り返る。

「自分から手を挙げて何かを発言することなど、まずありませんでした。おとなしい性格で、それほど目立つタイプではありませんでした。中学生の頃の夢は特になかったですね。将来なりたい職業は『サラリーマン』と書いていました(笑)。小学生の頃は野球をやっていて、プロ野球選手になりたいと思っていましたが、中学生になると、普通の生活を送るのが良いと考えるようになりました。昔から面白くない人間だったんです」と苦笑する。

 そんな小西がなぜ芸能界への道を選んだのか。

「芸能界というのは華やかで、何となく興味があった程度でしたし、役者になることは全然考えていませんでした。どうして芸能界に入ったのかは自分でも分かりません。ただ、何回も現場に出るうちに、自分の性格が少しずつ変わっていったのかもしれません。周りの同年代の人たちが皆、非常にしっかりしていて、その環境が自分に影響を与えたのだと思います」

 高校卒業後は上京し、本格的な芸能活動を決意。

「一度だけ小劇場に呼ばれたことがありました。その経験を通じて、自分が役者になりたいと強く感じるようになりました。元々舞台や芸能には興味があったものの、自分にはセンスがないと思っていました。しかし、他の役者たちが自分の役にどれだけ真剣に取り組んでいるのかを見て、自分もやってみようと思いました。自分の演技に対する評価をもらった時、その喜びがとても大きく、この仕事を続けたいと思いました」

 両親は心配もしたが、決断に理解を示してくれた。デビュー以降は、ドラマ、舞台、配信、映画と幅広い活動をしてきた。

「僕はやはり、演技が好きだと感じています。映像作品と舞台、両方が好きで、どちらもやりたいと思っています。映像をやっていると舞台がやりたくなり、舞台をやっていると映像がやりたくなります。どちらも続けられることは非常に幸せだと思います。初主演を終えて、少しは成長していると感じていますが、まだまだ。また、人々を応援できる人間になりたいし、心優しく生きたいと思っています」とさらなる成長を誓った。

□小西詠斗(こにし・えいと)2000年1月21日広島県生まれ。『映画 刀剣乱舞-黎明-』や「『進撃の巨人』-the Musical-」に出演するなどドラマ、映画、舞台と幅広く活躍する。

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