【BreakingDown】サップ西成伝説、瓜田純士引きずり回した過去 前田日明襲撃事件も「コンプラ大丈夫です」

26日に都内で開催される格闘技エンターテインメント「BreakingDown9」で“ドヤ街の番長”サップ西成が北九州の喧嘩師・松井健と対戦することが決まった。待望のBreakingDownデビューにサップは「オッサン代表で闘うつもり」と拳を握り、試合を待ちわびた。

「BreakingDown9」へ意気込むサップ西成(左)と“伝説の喧嘩師”アンディ南野
「BreakingDown9」へ意気込むサップ西成(左)と“伝説の喧嘩師”アンディ南野

ミナミの繁華街で総勢30人の大乱闘 「反グレ」生みの親

 26日に都内で開催される格闘技エンターテインメント「BreakingDown9」で“ドヤ街の番長”サップ西成が北九州の喧嘩師・松井健と対戦することが決まった。待望のBreakingDownデビューにサップは「オッサン代表で闘うつもり」と拳を握り、試合を待ちわびた。

 サップは2013年のTHE OUTSIDER大阪大会に乱入し、格闘王・前田日明の胸ぐらをつかんで大暴走したことで知られる。威力業務妨害容疑で逮捕され、格闘界に“悪名”をとどろかせた。その後は、9年の空白期間を挟み、今年2月の地下格闘技大会で復帰。久々の試合とは思えないほど絞られた肉体を披露し、ヒロ三河に判定勝利した。

 大阪不良のレジェンドで、「半グレ」という言葉を生み出したともいわれる男はどんな人物なのか。

 大阪のドヤ街、西成生まれ西成育ち。小学校6年時には、すでに身長174センチ、体重76キロ、足のサイズ28センチの体格を誇った。盟友のアンディ南野は、「俺の知っているサップ西成は不良じゃない。正義の番長。薬物嫌い、シンナー嫌い、不良嫌い、暴力団嫌い」と、世間のイメージとは真逆の素顔を語っている。

 ただの不良ではないのは柔道の経験にある。中学2年生から柔道を始め、推薦で宮崎の高校に入学するほどの実力者だった。のちにオリンピック金メダリストになる井上康生とも肌を合わせたことがある。

「僕が高1のとき、井上康生は中3でした。一個下で、違う学校なんですけども、うちに練習に来ていたんですよ」

 東京五輪柔道男子監督を務めた井上氏は、地元の中学生には相手がいなかった。サップは乱取りで対峙(たいじ)したが、「そのとき、僕はもうコテンパンにやられました」と、年下のスター候補生の力をまざまざと知ることになったという。

 一方で、ただでは終わらなかった。

「僕は1回だけ技ありを取りました。肩車か裏投げのどっちかやったと思います」

 当時体重は両者80キロほどでほぼ互角だった。学年ではサップが上とはいえ、井上氏に一太刀浴びせたのは大きな勲章だろう。「僕のことを覚えているかどうかは分からないですけど、(乱取りを)5回ぐらいはやっていますね」と振り返った。

 その後、柔道から遠ざかったサップは打撃に開眼。「投げとか寝技が得意だったんですけど、打撃が好きになって、ずっと打撃一本でやっています」と、パンチに磨きをかける。「左のフックが得意で、自分で飲食のお店もやっているんですけど、今までずっと左フック1本で闘ってきたので、屋号が『左福』と言って、左フックという意味なんですよ」。関西の地下格闘技ではアンディとともに知られた存在だった。

 表には出せないエピソードは数えきれない。前田以外にもアウトローのカリスマ・瓜田純士、元THE OUTSIDER王者の吉永啓之輔らと過去に因縁を持つ。

 瓜田とは15年ほど前、ミナミの繁華街で遭遇した。

「トラブルがありました。僕たちが違うグループとけんかになっていたときに、瓜田純士のグループが合流して、そのままけんかになった感じです。最終的には話して終わったんですけど、僕が(瓜田を)引きずり回して、先輩が間に入って終わりました」。総勢30人ほどの大乱闘でも、サップの強さは際立っていた。

「サップ西成は別物」 BreakingDownへけんか屋の血騒ぐ

 前田襲撃事件を起こし、一時は「反グレ」のレッテルも貼られたため、BreakingDownにエントリーしたものの、審査に通るかは分からなかった。全国津々浦々のワルが集まるBreakingDownだが、「コンプラチェックも厳しい。大丈夫です」と、サップは胸をなでおろす。近年は飲食店を経営するかたわら、児童養護施設を慰問。至極まっとうな道を歩んでいるが、けんか屋の血はうずいている。

 対戦相手は、“北九州最狂”の異名を持つ松井だ。

 印象について聞くと、「入れ墨入ったやつでしょ。向こうでけんかバリバリの若手って感じですよね。僕らのことは知らない世代。オッサンVS若手の構図で、自分はオッサン代表で闘うつもり。40歳半ばの中年に元気を与えるつもりでやりたいですね」と、静かに闘志を燃やした。

 当日はセコンドにつくアンディは、「昔、前田日明襲撃とかいろいろ事件を起こしてやっと今、表舞台に出られたっていう感じなんですね。もう46なんですけど、今、BreakingDownのイベント出ているような、有名になっているやつらも、はっきり言って、サップ西成は別物やと思っています」と断言。

「有名になって俺がスターや、かっこええっていうのはいいけど、強さというのを口に出したら僕らを倒してからいけっていうのは、常々語っているんですよ。俺ら倒してから最強名乗れっていうのは、僕とサップさん常に思っているので。オッサンを倒さずに最強もくそもないやろと」と続けた。

 ちなみにサップに今後の目標を聞くと、「RIZINやな」との答え。冗談とも本気とも取れない言葉で、BreakingDown出陣ののろしを上げた。

次のページへ (2/2) 【写真】イケイケ時代のサップ西成、実際の写真
1 2
あなたの“気になる”を教えてください