【VIVANT】二階堂ふみ、モンゴル生活2か月間で“馬糞”にハマる「すごくいい香り」

俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時)で二階堂ふみは医師・柚木薫役として第1話から登場している。主要キャラとして、物語の進行を大きく左右する役どころ。迫力満点のシーンにも体当たりで果敢に挑戦している二階堂のインタビューが到着した。

『VIVANT』に出演する二階堂ふみ(左)と堺雅人【写真:(C)TBS】
『VIVANT』に出演する二階堂ふみ(左)と堺雅人【写真:(C)TBS】

福澤監督はリハでジャミーンを熱演「いい意味で緊張感」

 俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時)で二階堂ふみは医師・柚木薫役として第1話から登場している。主要キャラとして、物語の進行を大きく左右する役どころ。迫力満点のシーンにも体当たりで果敢に挑戦している二階堂のインタビューが到着した。

『半沢直樹』をはじめ、数々の大ヒットドラマを手がけてきた福澤克雄氏の企画・監督による最新作。主演の乃木憂助役・堺のほか、阿部寛、二階堂、松坂桃李、役所広司という全員主役級の日曜劇場史上最も豪華な主要キャストでも話題となっている。さらに、二宮和也、林遣都、竜星涼、高梨臨やモンゴル出身俳優陣、ハリウッド俳優のマーティン・スターらバラエティーに富んだ面々が出演する。

 放送開始までベールに包まれていたキャスト配役などが徐々に明らかとなった第1話。そして、第2話では、ドラマタイトル『VIVANT』の謎に迫り、3話ではついに舞台を日本国内へと移し、今後のストーリー展開に注目が集まっている。

 二階堂のインタビュー内容は下記の通り。

――柚木薫は乃木憂助と遭遇したことで命の危険にまでさらされ、巻き込まれっぷりが凄まじい……という印象ですが、演じていていかがですか?

「大いに巻き込まれましたね(笑)。でも、薫自身、世界医療機構の医療従事者としてバルカ共和国の人をはじめ、さまざまな人たちとみずから積極的に関わっていく人間。自立心があったり、自分の活動に対する思いや、人との関わりに対してすごく熱い思いを秘めたキャラクターなので、物語が進むにつれてその思いもどんどん形を変えていったり、関係性も変わっていきます。薫の気持ちの変化は、演じさせていただいて勉強になることばかりだなと思っています。とはいえ、巻き込まれ具合がすごいので『私にかまわず置いていってくれ、どうか!』と思いながら演じていました(笑)」

――薫は乃木や野崎守(阿部)とは違って、3年ほど現地で暮らしているという設定です。モンゴル語の流暢さに驚きましたが、特に意識した点はありますか。

「モンゴル語は難しかったです。薫がモンゴル語に長けているのは、現地に住んでいた年数というよりは、どこに住んでいても自分のやりたいことに対して能動的で正直に生きるキャラクターだからなのかなと思います。コミュニケーションを取ろうとして自然と習得していたということかなと。

 また、“女性だから”といった見え方にだけはならないようにしたいなと思いました。性別関係なく俳優部の1人として現場に臨みたいと考えていたので、もしかすると薫と自分の個人的な気持ちがリンクする部分があるかもしれません。性別も年齢も国籍も関係なく、自分の足で立っている人に見えるように演じることが、一番説得力が出ると思いましたし、そうあってほしいという願いもこめています。

 ただ、薫は危うさも持ったキャラクターですよね。負傷している乃木さんの居場所をあっさり警察に教えてしまうとか、医師という立場では本来すべきでない選択を初っ端でしていたりと、内なるものが良くも悪くも熱血漢で人間くさいところがあるなと思います」

――福澤克雄監督とのエピソードをお聞かせください。

「監督とジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)とのやり取りが心にすごく印象に残っています。彼女は芝居が初めてでこの作品がデビュー作になるのですが、監督もそれだけに彼女に対してすごく愛情深く指導されていました。日本での撮影はスタジオが多かったこともあり、ジャミちゃんのちょっとした仕草を監督がうまく切り取られていた感覚がありました。

 でも、2か月ぶりにジャミちゃんとモンゴルで撮影することになったときに、しばらく長いシーンを演じていなかったこともあり、ジャミちゃんと薫が一時的に別れるというシーンがすごく難しくて。体を動かしながらお芝居をつなげていくのはすごく難しいことなので、久しぶりということもあって、なかなかうまくいかなかったんです。そこで監督がご自身でジャミちゃんを演じられたんです。それがめちゃくちゃお上手で。そのおかげでいい意味で緊張感が出たといいますか、監督に先にお手本を見せられちゃったら大変だ! と思いながら2人で演じました(笑)。全力でやってくださる方なんだなととても印象的でした」

――モンゴルでハマったものがあるそうですね。阿部寛さんが二階堂さんからもらったものがあったと伺いました。

「そうなんです(笑)。馬糞がすごくいい香りがすることに驚きました。遊牧民の方に教えていただいたのですが『馬糞の香りを嗅ぐと故郷を思い出す』と、モンゴルの歌や詩の一節にもあるぐらい生活に根付いた知恵なのだそうです。最初は私もビックリしましたが、本当にいい香りでした」

――2か月以上にわたったモンゴルでの生活で印象に残っているものはありますか?

「撮影の帰りに遊牧民の方のお家にお邪魔したことがあったのですが、その時いただいたヨーグルトがモンゴルで食べた物の中で一番おいしかったです! モンゴルの地ではすごくいろいろなことを考えさせられたり、学ばせていただきました。動物との関わりについて貴重なお話を伺ってアップデートできたことがたくさんあったので、俳優としても自分の人生においてもとても大事な2か月間だったと実感しています」

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