【どうする家康】“勝家”吉原光夫、北川景子を絶賛「空気が割れるほど凛として、かっこよかった」

俳優の吉原光夫が6日、柴田勝家役で出演するNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)について、勝家をどんな人物と解釈して演じたのか、また、勝家は秀吉をどう見ていたと思うかなど演じて感じたことをコメントした。さらに、撮影を終えた心境や共演者とのエピソードも明かした。

柴田勝家(左=吉原光夫)と市(北川景子)【写真:(C)NHK】
柴田勝家(左=吉原光夫)と市(北川景子)【写真:(C)NHK】

信長を支える織田家の家臣・柴田勝家を熱演

 俳優の吉原光夫が6日、柴田勝家役で出演するNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)について、勝家をどんな人物と解釈して演じたのか、また、勝家は秀吉をどう見ていたと思うかなど演じて感じたことをコメントした。さらに、撮影を終えた心境や共演者とのエピソードも明かした。

 柴田勝家をどのような人物と解釈して演じたのか。

「歴史などから、猛将であり、家来に対し優しかったなど『漢』っぽさが感じられる人物像を感じましたが、この『どうする家康』では、家康と信長の間にあり、どうつなげてゆくか、そして少しサディステック?(笑)な信長様に一生を尽くす理由を探してみました。一人の男にほれるということは自分もあるので理解しましたが、やはり、『臆病』でもあったのかな、と仮定し、少しキャラクターラインに加えて演じました」

 演じて感じたことは何かあるだろうか。

「信秀の時代から織田家に仕え、この家系のカリスマな血筋を肌で感じて来た勝家は、織田家と共にあることで、己の中にある『臆病』が少し和らいだのかもと。もちろん、筆頭家老にまでなるということは戦のセンスがあり、強さや気持ちがある武将ではあったんだろうと思いますが、秀吉のような、つかみどころのない人間におびえていたのもまた確かだったと演じながらも感じました」

 市と夫婦になったことはどうか。

「お市と夫婦となり、織田家を繋いでゆこうと思ったのは、信長様の全てが輝かしく愛おしく、捧げるだけの価値があると思い、また、どんな時も忠義を尽くし、我慢を強いられたお市の側に最後までいることを選んだのも、勝家なりの織田家に対する愛情だったのでは? と感じました」

 異なるアプローチで信長を支えてきた秀吉と勝家だが、勝家はムロツヨシ演じる秀吉をどのように見ていて、どのような存在だったと思うか。

「秀吉というよりも、ムロさんにやられたという感じでした(笑)。ムロさんが本当に現場でも、俳優として、リーダーとしても才覚がある人なので、そのままやられているな……やられたな……と。勝家にとっては、武将というよりも『人間』として信長様以来初めて恐ろしさを感じた『狂気』を持った人物なのだろと思います。だからこそ、にらみ、尻を蹴り必死に出鼻をくじこうと頑張った……勝家かわいいですね。清洲会議での無礼な程に接近して見下されたあの日は忘れません(笑)」

 市と再婚することになった勝家だが、市はどのような存在だったと思うか。

「この作品では、特別お市との恋愛シーンがあるわけでもなく、どちらかというと『最後の家臣』という質感でした。作品の最初の方では、お市と家康が2人でいるところをねたんでいるふうなシーンもありましたが、勝家は、これまでも織田家のご子息を養育していたこともあるので、お市の事は最後まで、織田家の君主として仕え、織田家の大切なご子女であったのかなと思っています。ですがお市は、信長様に忠義を尽くし辛抱が多かったと思うので、特別気に掛けた人物ではないのかなと思っています」

 第30回で、死を覚悟した勝家は、市と娘たちに対して秀吉のもとへ行くようすすめたが、市は拒否し、勝家と北ノ庄城に残る道を選んだ。その姿を見てどのように感じたと思うか。

「最後のシーンでは、北川さん演じるお市の姿には、哀しみの中にもどこか解放された自由な雰囲気があり、やっと自分らしく生きて終われる。そんな姿に自然と……(泣)。茶々が戻ってくる姿には、鳥肌が立つほどの恩愛を感じました」

 出演回の放送を終えた今の心境はどうか。

「やはりホッとしている……というのが本音です。もっとがっつり関わりたかったのも本音です」

 岡田准一やムロツヨシら共演者とのエピソードも紹介。

「岡田くんとは、大河以前に映画でも共演させていただき、彼の一種信長様にも似ている、カリスマ的な部分や、映像やアクションに対する狂気みたいな部分も感じていたので、信長様に仕えるのは容易でした(笑)。松潤くんとのやりとりが、事務所の中での師弟関係と、信長様と家康との関係と重なるところがあり、見ていて微笑ましい部分と、ヒヤッとする部分にリアリティーがありました。最初の頃の2人が相撲を取るシーンは、さながら相撲部屋のぶつかり稽古のようで、芝居するのを忘れていました(笑)。

 ムロさんはもう秀吉だったので、目が……目が怖い……ってずーっと思っていました。でも、ムロさんが現場の空気を察して、いろいろ配慮してくださっていました。ありがとうございます。家康という何回もこすられている人物を松潤くんが毎回新鮮にトライしようとしている姿がまぶしかったです。北川さん演じるお市は、空気が割れるほど凛としていて、かっこよかったです。最後のシーンは最の高です」

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