“心を動かす音楽の力”仕掛け人が語る音楽番組「歌える!J-POP黄金のヒットパレード決定版!」誕生秘話
“番組仕掛け人”が語る出演者のウラ話
番組のオープニングを中村あゆみさんに飾ってもらいました。80年代の扉を大きく開ける、そんなパワフルなアーティストですよね。デビューの頃はアイドルのような可愛いらしい印象でしたが、歌を聞くとめちゃくちゃパワーがあってパフォーマンスもすごかった。相川七瀬さんは、80年代のアン・ルイスさんのようなロックの似合うアーティストで、今回カバーコーナーで「あゝ無情」を歌ってもらいました。
大黒摩季さんは、最初なかなかテレビに出なかった頃、NHK BSで初めて彼女をオンエアさせてもらえる事になり、名古屋でのステージを見たんですが、今でも鮮明に覚えてますけど、彼女のパワフルな歌に圧倒されましたね。その後、紆余曲折を経て、また第一線に戻ってきた。彼女の「ら・ら・ら」を聞くと、お客さんとはまた違った印象でグッと来てしまいます。また今回の見どころの1つとして注目してもらいたいのはWANDSとT-BOLANと大黒摩季がトークで並んだ事です。当時を知る皆さんはご存知かもしれませんが、過去のレーベルメイトだった3組ですが、あの時代一緒のステージに並ぶ事は考えられなかったんです。
また番組では季節を超えたオールシーズンの歌を視聴者に楽しんでもらおうと考えて、稲垣潤一さんと辛島美登里さんには、クリスマスっぽい演出で歌ってもらいました。岡本真夜さんは、彼女が初めてテレビの前で歌った紅白歌合戦の演出を担当していて、その時の「TOMORROW」を歌ってもらいました。小柳ゆきさんは『あなたのキスを数えましょう』デビュー前の小さくて細い体から出てくるもの凄い歌声に驚きましたね。
司会の平野ノラさんには、MCだけじゃなく荻野目洋子さんの「六本木純情派」でダンスを踊ってもらいました。当日まで一生懸命ダンスの練習に取り組んでくれてましたね。またゴールデンボンバーの喜矢武豊さんにも司会に加わってもらいましたが、彼は過去と現在をつないでくれる役割として、アーティストの話を上手く引き出してもらいました。バブルガムブラザーズと藤井フミヤ・尚之兄弟のトークをはじめ、アーティストの個性や面白さといった部分も若い方たちに感じ取ってもらえると良いですね。
番組最後を飾るのは大黒摩季さんの「熱くなれ」です。企画は昨年考えたので新型コロナ前でしたが、以前から音楽に元気がない。大人の歌、大人のロックの元気がない。そこで「熱くなれ」というメッセージを込めたかったのです。結果として新型コロナの感染拡大で無観客ライブとなり、テレビの前の方たちを元気づける応援ソングになりました。
今回スケジュールの都合で出演したくてもできなかったアーティストもたくさんいます。新型コロナが収束して、お客さんを入れたコンサートが開催可能になった時、あらためて開催できたらと願っています。四季折々の歌がありますから、今後も定期的に紹介できたら良いですね。この番組を見て頂いて、皆さんの中で何かを感じてもらえたら、是非その声を番組に届けてください。
次回は、出演アーティストから大黒摩季の「生の声」を紹介。
「歌える!J-POP黄金のヒットパレード決定版!～80’sから90’sの大ヒット曲が集合～」
相川七瀬、稲垣潤一、大黒摩季、岡本真夜、荻野目洋子、辛島美登里、小柳ゆき、T-BOLAN、中村あゆみ、HOUND DOG、バブルガム・ブラザーズ、藤井フミヤ・藤井尚之、森高千里、もんたよしのり、八神純子、WANDS。80年代から90年代の日本の音楽シーンをけん引し、今も第一線で活躍する豪華アーティストが一堂に集うコンサートが3月26日、NHKホールで開催された。当初は観客を入れた大イベントを想定していたが、新型コロナ感染拡大により無観客での開催となってしまった。しかし音楽を通して希望を与えてきたアーティストたちは、外出自粛の続く視聴者に元気を届けたい一心で、無観客とは思えない大迫力のパフォーマンスで「特別な一夜」を作り上げた。
NHK BS プレミアム「歌える!J-POP黄金のヒットパレード決定版!」は5月30日(土)午後9時～10時59分放送。
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