『ドラクエXI』には世界の観光名所が登場? 作品のモデルとなった場所を紹介

2017年に発売された『ドラゴンクエスト』(通称:ドラクエ)シリーズ最新作の『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』では、世界各地の観光名所をモチーフにした場所が登場する。そのためプレイヤーは、ゲームを通じて世界旅行を楽しめるのが本作の特徴だ。今回は、本作で見ることができる、世界の観光名所をモチーフにした場所を紹介する。モチーフとなった場所を知れば、より本作の冒険が楽しめるだろう。

『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて(スクウェア・エニックス)』【写真:ENCOUNT編集部】
『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて(スクウェア・エニックス)』【写真:ENCOUNT編集部】

ギリシャ、インド、台湾の街も味わえる!?

 2017年に発売された『ドラゴンクエスト』(通称:ドラクエ)シリーズ最新作の『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』では、世界各地の観光名所をモチーフにした場所が登場する。そのためプレイヤーは、ゲームを通じて世界旅行を楽しめるのが本作の特徴だ。今回は、本作で見ることができる、世界の観光名所をモチーフにした場所を紹介する。モチーフとなった場所を知れば、より本作の冒険が楽しめるだろう。

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 最初に紹介する「ダーハルーネ」は、主人公たちが物語の中盤で訪れる港町である。街の特徴は何といっても、街の中心を流れる運河だ。交通網の役割を果たし、運河沿いには多くの船乗り場が連なっている。大きな運河とレンガ作りの建物から、ネット上では、イタリアにある水の都・ベネチアに似ているとうわさされている。確かに運河をゴンドラで移動できることも含めてそっくりだ。また、SNSでは「函館と雰囲気が似ている」「スペインのコルドバに似ている」という意見も見られる。どの街も水と街が調和しており、まるでドラクエの世界に入ったような美しさだ。

 次に紹介するのは、広大な砂漠地帯に存在する「サマディー王国」だ。この国は、インド地方にある複数の街や文化を融合させたような場所である。城壁に囲まれたサマディー城下町は、砂漠地帯にあって城壁に囲まれ、ドーム状の建物がある点から、インドにほど近いウズベキスタンの世界遺産都市のイチャン・カラを彷彿とさせる。

 また、サマディー城は、城壁に描かれた装飾壁画や外観デザインから、インド北西部にある「アンベール城」に似た雰囲気だ。サマディー王国の娯楽であるサーカス場の屋根は、タージ・マハルのようなタマネギ型の形をしているのも印象深い。サマディー王やファーリス王子がかぶっている冠が、シク教徒のターバンを思い起こさせる見た目であることも、インドとの共通点を感じる。

 さらに注目すべきはサマディー王国という国名だ。「サマディー」という言葉を調べると、古代インドの言葉で「結合または接合」を意味している。この考察が正しければ、世界遺産である「イチャン・カラ」と「アンベール城」を見事に結合させたサマディーにふさわしい語源と言えるだろう。

 物語中盤で訪れる「プチャラオ村」は、見た者が幸福になるという壁画が飾ってある人気の観光地だ。村にはアジア風の建物が連なり、大量の赤ちょうちんが村を横断するように飾られている。夜になると赤ちょうちんが点灯し、幻想的な雰囲気になるのだが、この光景は台湾の九ふんと似ていると想像をかき立てられる。SNSでも「九ふんはあまりにもプチャラオ」「九ふんを思い出すビジュアル」と話題だ。

 アジアつながりでいうと、物語の序盤に登場する「ホムラの里」は、和風の建物と温泉があり、日本人にとってなじみ深い雰囲気がある。また、ホムラの里で流れるBGMは、『ドラクエIII』に登場する「ジパング」でのBGMと同一であることからも、かなり日本を意識していることがうかがえる。

 今回紹介した場所以外にも、『ドラクエXI』では世界各地の観光地をモチーフにしたと言われている場所が数多く登場する。あなたも『ドラクエXI』を通じて、世界旅行の旅の雰囲気を楽しんでみてはいかがだろうか。

次のページへ (2/2) 【写真】ドラクエの街のモチーフ? ベネチア、イチャン・カラ、アンベール城の実際の写真
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