『BASTARD!! －暗黒の破壊神－』は1988年から『週刊少年ジャンプ』にて連載スタートし、コミックス累計発行部数3000万部突破の人気ダークファンタジー漫画だ。2022年にはアニメ第1期がNetflixで世界配信され、コミックスのファンだけでなくアニメ好きやファンタジー好きからも大好評を博した。そして、23年7月31日からはアニメ第2期も配信開始予定となっている。

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　同作の主人公ダーク・シュナイダー（通称D・S）は、伝説的な魔法使いだが尊大で傍若無人で好色な振る舞いが特徴だ。また、D・Sと女性キャラクターたちの関係性も魅力のひとつで、アニメ第1期で描かれている3人の女性戦士とのやりとりは特に人気だ。

　1人目はアニメ第6話に登場するシーン・ハリ。D・Sを倒すために放たれた刺客で、D・Sの女好きな性格を利用し、無垢な女性を装ってベッドで暗殺する作戦を実行する。

　式蜘蛛の呪符魔術での暗殺を試みるも、シーン・ハリの肌についた鎧のあとから、D・Sに罠を見抜かれ、逆に罠にはめられてしまう。そしてD・Sはシーン・ハリを毒牙にかけるのだが、その様子の際どさが話題に。実際はD・Sも言っていた通り「耳たぶをかんだだけ」でシーン・ハリは失神してしまったのだ。

　2人目はアニメ第7話に登場するカイ・ハーン。シーン・ハリとは鬼道三人衆の仲間であり、親しい間柄だ。カイ・ハーンは古代語魔術と破裏拳流剣法、石化の技を持つコカトリスを操りD・Sを追い詰める。しかし、あと一歩というところで、シーン・ハリがD・Sを守るために現れた。

　仲間割れをしている最中、暴走したコカトリスがカイ・ハーンを襲い、毒により戦闘不能に。すると華麗にコカトリスを撃破したD・Sが、“治療”と称しカイ・ハーンの身体に直接口をつけて毒を吸い出そうとする……。この構図とカイ・ハーンの口から漏れ出る声から、心ときめかせた視聴者は少なくないだろう。

　3人目はアニメ第10話から登場し、シーン・ハリとカイ・ハーンが属する鬼道三人衆を従えるアーシェス・ネイだ。元々は戦災孤児で、D・Sに拾われ育てられた過去を持つ。D・Sにとっては義理の娘であり、恋人でもあったが、現在は敵対することになった複雑な関係だ。

　敵として現れたアーシェス・ネイに対し、D・Sは昔を懐かしみ恋人だったときのように接する。かつての恋人に会って情にほだされるかと思いきや、寸前で踏みとどまるアーシェス・ネイ。実は彼女には、D・Sを殺さない限り解けない呪いがかけられていた。

　そんなアーシェス・ネイの苦境を見抜いたD・Sは、なんと自らの心臓をえぐり出して捧げるという漢気を見せたのだ。普段はいい加減で女好きな印象のD・Sだが、仲間と認めた相手には一本芯を通して守り抜く。同作が長く愛される理由の1つが、このD・Sの漢気だ。

　苛烈なバトルシーンとセクシーな見せ場が混在する『BASTARD!! －暗黒の破壊神－』。もちろん今回紹介した3人以外にも、作中ではヨーコやシーラといった魅力的な女性キャラクターが登場する。新アニメシリーズではどこまで描かれるのか、目が離せなくなりそうだ。