菊地凛子、主演映画公開に感極まって涙「私にも、いろいろなことがありました」
俳優の菊地凛子が29日、テアトル新宿で行われた映画『658km、陽子の旅』公開記念舞台あいさつに出席。メガホンをとった熊切和嘉監督とは22年ぶりにタッグを組んだが、感極まって言葉に詰まる場面も見られた。
映画『658km、陽子の旅』で熊切和嘉監督と22年ぶりタッグ
俳優の菊地凛子が29日、テアトル新宿で行われた映画『658km、陽子の旅』公開記念舞台あいさつに出席。メガホンをとった熊切和嘉監督とは22年ぶりにタッグを組んだが、感極まって言葉に詰まる場面も見られた。
菊地にとって熊切監督とは2001年公開の映画『空の穴』以来のタッグとなった。熊切監督は「22年前『空の穴』という映画で商業デビューしたときのヒロインが菊地さんで。そこから『バベル』などで世界の俳優さんになり、うれしかったのですが、代表作を撮り損ねたという思いがあったんです」と菊地への思いを述べる。
菊地も久々の熊切監督とのタッグに「長く役者をやってきてよかったな」と感想を述べると、「映画の楽しさを教えてくれたのが熊切監督。縁あって海外の作品に出ていましたが、熊切監督が映画を撮っているのは知っていたので、呼んでくれないかなと思っていたんです」と相思相愛だったことを明かす。
さらに菊地は「40歳になって漠然と、今後の女優生活について不安を抱えているなか、こうして呼んでいただけたことがうれしかった」と語ると「この作品の主人公の陽子のように私にも、いろいろなことがありました。そんなとき私は映画を観て前向きになった。映画に救われてきました」と思いを吐露し、感極まって言葉に詰まり目に涙を浮かべていた。
本作は、TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM(TCP)2019 脚本部門の審査員特別賞を受賞した室井孝介のオリジナル脚本を原案に、映画『#マンホール』などの熊切監督が映画化。父の訃報を受けて東京から青森県弘前市の実家までヒッチハイクをすることになった主人公・陽子(菊地)が、旅の中で出会う人々との交流を通して、後悔を抱え孤立した心を癒やしていく物語。
舞台あいさつには、菊地のほか竹原ピストル、浜野謙太、オダギリジョー、熊切和嘉監督も登壇した。