40歳の石垣佑磨、オーディション中に長男誕生 舞台『ハリポタ』に家族で挑戦「自分と重なる」

俳優の石垣佑磨(40)が8月4日から舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でロン・ウィーズリー役を演じる。昨年結婚し、今年2月に長男が誕生したばかり。不惑で迎える大舞台に、どのような心境で挑んでいるのか。(取材・文=中村智弘)

インタビューに応じた石垣佑磨
インタビューに応じた石垣佑磨

8月4日から舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でロン・ウィーズリー役

 俳優の石垣佑磨(40)が8月4日から舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でロン・ウィーズリー役を演じる。昨年結婚し、今年2月に長男が誕生したばかり。不惑で迎える大舞台に、どのような心境で挑んでいるのか。(取材・文=中村智弘)

『ハリー・ポッターと呪いの子』はハリー・ポッターシリーズの原作者であるJ.K.ローリングの原案で、「家族、愛、喪失」をテーマにハリー・ポッターの19年後の新たなストーリーを舞台化した。昨年7月に日本で開幕し、2024年3月までのロングランが決定。今年に入り、新キャストが次々に発表されている。

 石垣が演じるのは、主人公のハリーと同級生のロン・ウィーズリー役。全シリーズに登場する重要な役どころとなる。今年2月にオーディションを受け、出演が決まった。

「(演じる)ロンの印象はボーっとしている奴だなあって(笑)。でも、今回の舞台では、家族や子どもができていて守るものがある。自分と重なるところはありますね」

 昨年、40歳となる誕生日に元テレビ長崎アナウンサーでタレントの森真奈美と結婚。今年2月には第1子となる男児が誕生した。今回の舞台のオーディション期間中に子どもが生まれたという。

「ちょうどコロナ禍で、出産の時に立ち会えなかった。子どもと会えたのは、出産から5日後でした。最初は、かなりオドオドしながら対面しました。抱っこする前も、滑り落ちたらどうしようとか考えたりして…。抱っこの仕方もオムツの替え方も、妻が教えてくれました」

 現在は家で子育てを手伝いながら、昼は稽古に行き、夜は家族で夕食、お風呂に入った後、夜の公園で一人、稽古する日々。独身の頃とは、180度生活が変わった。

「仕事を頑張らなきゃという思いは、さらに強くなりましたね。今回の舞台は、“家族”というテーマがあって、“親になる”という意味合いもある。そうしたテーマが、セリフの中にも出てきます。今の家庭環境がなければ、うまく演じることができなかったかもしれません」

ロン・ウィーズリー役を演じる石垣佑磨
ロン・ウィーズリー役を演じる石垣佑磨

「映画を観てから舞台を観てほしい。原作を知っていれば、100倍面白い」

 ハリー・ポッターに詳しいという妻も、舞台に向けて協力してくれている。

「(妻は)頭の回転が速いのか、すぐにキャラクター名や技の名前を覚えるんです。映画は2回観てくれて、小説は2回ずつ読んでいる。僕が『これって、どういうこと?』と聞くと、巻き戻して確認してくれたり、『こことここがこうつながるんだよ』と説明してくれます。妻は子どものことも、私のことも全部が一生懸命。彼女でなければ、僕は結婚してないですね」

 まさに、家族とともに挑む今回の舞台。「ぜひ、映画を観てから舞台を観てほしい。原作を知っていれば、100倍面白い」と訴える。もし、舞台が映像化されたら、子どもにも観てほしいという。

「(将来、子どもに)『生まれた時にやっていた舞台だよ』って胸を張れる。歴史に残る作品であり、世界的に有名な作品に関われるっていうことは、やっぱり一生、残ること。そういう作品に巡り合えたのは役者冥利(みょうり)に尽きると思います」

□石垣佑磨(いしがき・ゆうま)1982年8月28日、東京都出身。2000年、ホリプロ『21世紀ムービースターオーディション』で準グランプリを受賞。同年、映画「仮面学園」で俳優デビュー。05年に『ホーリーランド』で連ドラ初主演。これまで、ドラマ『ごくせん』、『WATER BOYS』、『ヤンキー母校に帰る』、『浅草ふくまる旅館』、映画『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』、舞台『真田十勇士』などに出演。育児の傍ら、夫婦でYouTube「石垣佑磨 ガキちゃん」の撮影・編集も行っている。

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