鈴木福、大学生活は「刺激があります」 俳優活動と学生両立「楽しいけど時間足りない」

俳優の鈴木福(19)がミュージカル『カラフル』(脚本・作詞・演出=小林香、7月22日~8月6日、東京・世田谷パブリックシアター)に主演する。森絵都の同名ベストセラー小説のミュージカル化。4月から大学生になり、カラフルな毎日を過ごしている鈴木の目下の悩みとは?

インタビューに応じた鈴木福【写真:荒川祐史】
インタビューに応じた鈴木福【写真:荒川祐史】

舞台では準備せず稽古で役作り

 俳優の鈴木福(19)がミュージカル『カラフル』(脚本・作詞・演出=小林香、7月22日~8月6日、東京・世田谷パブリックシアター)に主演する。森絵都の同名ベストセラー小説のミュージカル化。4月から大学生になり、カラフルな毎日を過ごしている鈴木の目下の悩みとは?(取材・文=平辻哲也)

 映像作品を始め、CM出演、4月からは日本テレビの情報番組『ZIP!』の木曜パーソナリティーなど複数のレギュラーも抱える鈴木。近年では舞台作品にも力を入れている。本作は、死んだはずの主人公「ぼく」(鈴木福)が天使・プラプラ(川平慈英)に導かれ、人生を生き直す物語だ。

「めちゃくちゃうれしいですね。ミュージカルの作品でメインを務めさせていただくのは初めて。ワクワクしています。僕にはミュージカルのイメージはあまりないと思いますが、『ミュージカルもいいじゃん』と思ってもらえれば。(公演の)ビジュアルは明るいポップな雰囲気ですが、内容はすごく深く、重い部分もあって、そういったところが魅力だとは思っていますので、観てくださる方にしっかりとしたメッセージを残したい」

 舞台ではあえて準備せず、稽古で役を作っている。

「映像では、しっかりと自分で準備をしていかないといけない部分も多いのですが、舞台は日によって変わる部分もあったり、いろいろ試せる部分もあるので、ガチガチに決めるのではなく、みなさんと同じ方向を向いて、作り上げています。今回の『カラフル』はミュージカルぽい曲もありつつ、ちょっと違った曲もあって、面白いんです」

 共演の川平とは、ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』(2017年)で息子役を演じており、6年ぶりの共演。成長した姿を見せていくつもりだ。

「初舞台『ビッグ・フィッシュ』は僕にとって、大切な作品です。川平さんはみんなを包んでくれますし、心地よいものがあって、それをきっと今回の現場でもやってくださると思っています。すごくパワフルですし、とてもすてきな方です」

大学生活について語った鈴木福【写真:荒川祐史】
大学生活について語った鈴木福【写真:荒川祐史】

 プライベートでは4月から大学1年生になった。キャンパスライフはカラフルそのものだ。高校生活はコロナ禍で過ごし、修学旅行の行き先が変更になったり、体育祭や学園祭も仕事の関係もあって、ほとんど参加できなかった。

「今めっちゃ楽しいんですけど、ドラマの撮影に『ZIP!』の出演もあって、時間が足りないんです。しっかりと全部を楽しむようにしていますが、正直、学校の課題はちょっと辛い時もあります。今は学校の時間、お芝居の時間も楽しめているので、それが僕の中では大事かなと思っています」

 授業のグループワークもあって、ディスカッションも楽しんでいる。

「周りの子たちにも恵まれています。やりたいことをしっかりと持った子たちが結構いるんで、刺激があります。サークル活動にも興味があったので、バドミントンとゴルフに入ったんですが、なかなか行く時間がないんです。飲食系のプロジェクトにも参加していて、アイデアを出している時間がすごく楽しいです」

 本作は、「せたがやこどもプロジェクト2023《ステージ編》」(高校生以下のS・A席は1000円)の一環。子役から活躍している鈴木には、自分より若い世代に作品をしっかり届けたいという思いもある。「期間中は2公演の日もありますので、しっかり歌う体力、舞台としての体力を全部つけて、すてきな作品の一部になっていきたい」と意気込んだ。

□鈴木福(すずき・ふく)2004年6月17日生まれ。東京都出身。11年にドラマ『マルモのおきて』で双子の弟役で出演し、一躍人気に。ドラマ『妖怪人間ベム』(11年)で第15回日刊スポーツ・ドラマグランプリ『助演男優賞』、第8回 ドラマ・オブ・ザ・イヤー2011 新人男優賞などを受賞。主な出演作には『ゴールデンスランバー』『ちょんまげぷりん』『妖怪人間ベム』『コドモ警察』『ミックス。』『決算!忠臣蔵』など。

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