危険な暑さが続く毎日、夏バテ寸前で「仕事を休みたい！」と嘆く大人も少なくないはず。SNSではそんな大人の願望をかなえてくれる「猫」が注目されている。“救世主”と暮らす山猫軒（滋賀）（@yamaneko_coffee）さんに聞いた。

　滋賀県内にある古民家で猫が遊びに来るカフェを経営している山猫軒さん。目にした人がほっこりしてくれればと、愛猫のえびぞーの様子を収めた1枚の写真を「ズル休み代行サービス」という一文と共に投稿した。写真をよく見ると、えびぞーの脇の下には、体温計が挟まっている。数値は「38.5度」。人間ならば、風邪などの症状が疑われる発熱した状態だ。子どもの検温をするついでに、猫たちの体温も計り遊んでいるという山猫軒さん。投稿した写真は23.9万件ものいいねが寄せられ大反響となった。

　休みたいけど、休めない……。投稿を目にした大人たちからは「なにそれ私もお願いしたい」「猫の手を借りたってか！」「にゃんともかわいい。代行頼みたーい」という声が殺到。猫ではなく犬を飼育している人からは「ワンちゃんも使えます。僕が子供の頃は水銀の体温計しかなく、焼き芋が代行してくれるのですが、熱すぎて体温計が割れて大変な目にあった事が」などの体験談も寄せられた。

　8歳のえびぞーは、またたびやチュールが好きな男の子。代行を頼むと「何しているの？」とにらむそう。山猫軒さんは「私の奇行に対して、冷めた目で見てきます。嫌々ながらも我慢強い猫です」と猫とのやり取りを教えてくれた。「普段は愛想の良い風紀委員タイプですが、小学生男児にだけ嫌がらせするのを生業としています」と性格について語ってくれた。

　その響きに憧れるズル休み。山猫軒さんは「自営業なので代行サービスは使わずに、『疲れたから休みます』と公言して堂々と休んでおります！」とうらやましい答えが。予想を超えるたくさんの反応に「みんな隙あらば休みたいんだなぁ……。としみじみ思いました」と話してくれた。