【VIVANT】乃木憂助の“二重人格”に謎深まる ネットでは「犯人は堺雅人」の大胆予想も

俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系日曜劇場『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時、初回108分拡大)が16日に放送された。主演の堺をはじめ、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、二宮和也らが共演するなど日曜劇場史上、「最も豪華なキャスティング」として話題となっており、『半沢直樹』など数々の大ヒット作を手がけた同局の福澤克雄氏が原作と監督を務めていることでも注目されている。放送前にストーリーをほとんど明かさないという方針からその内容はベールに包まれていたが、蓋(ふた)を開けてみたら国際テロ組織が暗躍する壮大なサスペンスとなっていた。

『VIVANT』で主演を務める堺雅人【写真:(C)TBS】
『VIVANT』で主演を務める堺雅人【写真:(C)TBS】

「半沢直樹」の復讐劇再来を期待する声も

 俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系日曜劇場『VIVANT(ヴィヴァン)』(日曜午後9時、初回108分拡大)が16日に放送された。主演の堺をはじめ、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、二宮和也らが共演するなど日曜劇場史上、「最も豪華なキャスティング」として話題となっており、『半沢直樹』など数々の大ヒット作を手がけた同局の福澤克雄氏が原作と監督を務めていることでも注目されている。放送前にストーリーをほとんど明かさないという方針からその内容はベールに包まれていたが、蓋(ふた)を開けてみたら国際テロ組織が暗躍する壮大なサスペンスとなっていた。

(※以下、ドラマの内容に関わる記述があります)

 丸菱商事エネルギー開発事業部第二課の課長・乃木憂助(堺)が中央アジアのバルカ共和国の企業「GFL社」と太陽エネルギー事業を行うことになり、代金の1000万ドル(約14億円)を銀行に振り込んだが、実際には10倍の1億ドル(約140億円)の誤送金となっていたことが発覚し、乃木はバルカ共和国にはるばる赴いて誤送金分を取り戻そうと「GFL社」や警察、そして謎の黒幕と対面する。しかし、爆弾による自爆テロにあい、警視庁公安部・外事第4課の野崎守(阿部)、世界医療機構・医師の柚木薫(二階堂)、野崎の相棒ドラム(富栄ドラム)と壮絶な逃避行を繰り広げる。執拗(しつよう)に追い続けるバルカ共和国の凄腕刑事チンギス(Barslkhagva Batbold)とのカーチェイスや銃撃戦が繰り広げられるなど大迫力の映像で視聴者をくぎ付けにした。

 その中でも注目を集めているのが、堺演じるエリート商社マン・乃木憂助の人物像だ。ドラマ開始早々、熱波に包まれる砂漠を漂う乃木の姿が現れるが、周囲に誰もいないのに乃木は誰かと会話している。独り言のようにも見えるが、ドラマが展開するにつれて、別人格の自分と対話しているらしいことが分かってくる。絶望に包まれる乃木と、そんな乃木を叱咤(しった)する乃木。乃木が2人登場するシーンが現れることでより鮮明となる。ドラマの常とう手段として冒頭部分に制作側の意図や重点、核心が置かれることが多いことを考えると、乃木の二重性と過去の体験が今後ドラマの進展に大きく関わっていくことは間違いない。ただ、第1話を見ただけではその方向性を探ることは難しい。それもあって、ネットでは今後の展開をめぐって盛んな考察が繰り広げられている。

 まず、日本を代表する大商社勤務ながら出世が遅れている弱気なサラリーマンの乃木が、実は言語の達人で、CIAに親友がいて、手に取っただけで物の重さがほぼ正確に分かり、他国の宗教を理解し、乗馬ができる、という点に驚く声が多い。乃木を二重人格にさせた過去が影響しているフシがある。

 ネットでは「誤送金のつかみから堺雅人の二重人格演出がいい意味で漫画的で一気に引き込まれた」、「堺雅人が二重人格で何か親がテロ組織に殺されて…?どういうことよ」、「想定範囲内の二重人格くらいじゃ済まないだろ」「もう1人の方はキャラ全く違ってて半沢直樹みたい」などの感想のほか、今後の推理としては「1億ドルを打ったのは乃木。その背景は彼を二重人格にさせた過去が影響してるのではないかと思われる」「テロ組織の誰かが糸を引いてる可能性があり、結果、テロ組織の壊滅に繋がるのかな」「乃木は意図的に(事件に)巻き込まれた。乃木が実際に“VIVANT”だった」「闇組織のボスが自爆死するほど恐ろしい存在のVIVANT。数字が絡んでいるのか?今んとこ堺雅人が黒幕だと予想」といった大胆な指摘も飛び交っている。

 劇中でも説明されたように「VIVANT」はフランス語で「生きている」「生命のある」「活気のある」などの意味があるが、「mort vivant」は「生きる屍」「ゾンビ」という意味に転じる。堺演じる乃木は「死んだはずの人間が生き返って目の前に現れた」というわけだ。そうなると、堺が主演した『半沢直樹』のような壮絶な復讐(ふくしゅう)劇が繰り広げられる可能性もある。一癖ありそうな刑事の野崎のうさん臭さやバルカ警察のチンギスがちらりと見せた熱血ぶりもストーリーを左右する重大なカギとなっていきそうだ。

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