今月1日にデビューした6人の男女混成ダンス＆ボーカルグループ・BiTE A SHOCK（バイト・ア・ショック）が17日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで初ライブイベント『Why don‘t you BiTE??』を開催した。6月29日に解散した“楽器を持たないパンクバンド”BiSHの魂を紡いでいくグループで、BiSHのメンバーからもオーディションで審査された精鋭たち。開演前にはメンバーのMAHiTOが「最終目標はBiSHさんを超える6大ドームツアー公演」と宣言した。

　定刻になり、6人はデビュー曲『Patient!!』を歌い、踊った。まばゆいレーザー光線を受けてのパフォーマンス。いきなりBiSHを思わせるガムシャラさを感じさせた。そして、メンバーのRYUUSEi、HANANO、MAHiTO、SAORi、RiNA、HARUTOが1人ずつあいさつ。全員が緊張の面持ちだったが、元BiSHのセントチヒロ・チッチが登場すると、少し安堵の表情を見せた。

　グループ名のBiTE A SHOCKのグループ名は、所属事務所WACK代表の渡辺淳之介氏とBiSHが「いろんな困難もかみ締めて乗り越えていって欲しい」という意味を込めて命名。今月1日放送の日本テレビ系『BiSH THE NEXT』最終回の生放送でデビューメンバーが決定し、そのまま同局系特番『THE MUSIC DAY 2023』で『Patient!!』を初パフォーマンスし、デビューを飾った。

　そして、この日の初ライブ。オーディション中にはBiSHメンバーから直接指導を受けていたこともあり、メンバーは思いを込めてBiSHのカバー6曲を含め、計8曲を披露した。開演直前には取材に応じ、元看護士のRiNAが「私はBiSHのファン・清掃員でした。そして、東京ドームでの解散コンサートも直接見させていただきました。たくさんの人に愛されてすごいと思いましたが、最後には『超えたい』と思いました」。MAHiTOは「僕たちも『あんなライブをしたい』と思いましたが、BiSHさんからが『私たちを超えてほしい』と言われています。なので、6大ドームツアーを目指します」と言い切った。

　年齢は非公表だが、個性豊かな6人。最も幼く見える細身のSAORiはステージに立つや、パワフルな歌声を披露するなどの意外性も見せた。BiSHと共に8年を歩んだ渡辺氏は、ファンの総称を「BiTER（バイター）」と発表した。新たな6人とBiTERと目指すのは「世界」とし、最後に6人へ「本気で世界を獲りに行きましょう」と呼び掛けた。