BTSジョングク、ソロ曲『Seven』4000万回再生超 考察続々『タイタニック』『FAKE LOVE』オマージュか

BTSのJUNG KOOK(ジョングク)が14日に発表したソロシングル『SEVEN』のYouTube公式ミュージックビデオ(MV)が15日夜、早くも4000万再生超えを記録し、BTSのグローバルな人気を改めて示している。同曲は夏の雰囲気が漂うサマーソングというが、ヘビーなストーリー展開を通してJUNG KOOKの新たな魅力が感じられる。BTSのメインボーカルで、ダンスとラップを駆使する“黄金末っ子(マンネ)”のカムバック曲は全世界のARMY(アーミー、BTSのファンダム)の間で熱狂的な人気を集めているようだ。

ソロシングル『SEVEN』をリリースしたBTSのジョングク【写真:(P)&(C)BIGHIT MUSIC】
ソロシングル『SEVEN』をリリースしたBTSのジョングク【写真:(P)&(C)BIGHIT MUSIC】

“超能力者”の純愛を1週間で描いた夏のオーラが漂うサマーソング

 BTSのJUNG KOOK(ジョングク)が14日に発表したソロシングル『SEVEN』のYouTube公式ミュージックビデオ(MV)が15日夜、早くも4000万再生超えを記録し、BTSのグローバルな人気を改めて示している。同曲は夏の雰囲気が漂うサマーソングというが、ヘビーなストーリー展開を通してJUNG KOOKの新たな魅力が感じられる。BTSのメインボーカルで、ダンスとラップを駆使する“黄金末っ子(マンネ)”のカムバック曲は全世界のARMY(アーミー、BTSのファンダム)の間で熱狂的な人気を集めているようだ。

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 MVはタイトル通り、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日の7日間に起きた出来事がつなぎあわされていく。月曜日はレストラン店内でJUNG KOOKと韓国の俳優ハン・ソヒ演じる女性が向かい合って座り何かをめぐって言い争っている。2人は恋人らしいが、険悪なムードが高まるとテーブルや食器がガタガタ揺れ始め、ライトが点滅。後ろのテーブルにはシャンデリアが落下する。店内の客が驚いておびえているのにもかかわらず、2人は言い争いをやめない。ついに立ち去るハン・ソヒ。すると大爆発が起こり壁が吹っ飛ぶ。火曜日は電車の外につかまって車内にいるハン・ソヒへの愛を歌うジョングク。呆れてその場を離れるハン・ソヒを追うように電車の屋根の上を歩くジョングク。

 さて、ここまでで推測できるのはジョングクがサイキック(天変地異や超常現象を操る特別な能力を持つ者)として描かれているらしいことだ。続きを見てみよう。水曜日はコインランドリーで洗濯中のハン・ソヒと口論していると、あちこちから水があふれ出していく。ついには天井付近にまで水位が上がり、ハン・ソヒは水没してしまう。木曜日はずぶ濡れになったジョングクが路上で倒れている。しかし、担架で運ばれている途中でハン・ソヒを発見し花束を持って追いかける。金曜日は暴風雨の中、電柱につかまって愛を歌うが、強風に吹き飛ばされてしまい、そして土曜日は死体として棺の中に安置されていたジョングクが突然目を覚まし、弔問客の中にいたハン・ソヒをまたもや呆れさせる。

 全体を振り返ると、恋人への愛が強すぎて超常現象を巻き起こし周囲に迷惑をかけてしまうジョングクに対し、ハン・ソヒ演じる恋人が「なぜそうなるの?」と腹を立てているのでは、と思われる。日曜日になると激しい風雨が弱まりジョングクの周辺も静まっていく。そんな中、ハン・ソヒは「やれやれ」といった表情でジョングクの手をとり、2人は手を繋いで歩き始める。SNSでは「どの曜日のジョングクが好き?」「ハン・ソヒのツンっに対してグクの絶対的一途な愛」「うっとうしいのにやっぱり好き」などの声が上がっている。

 ファンからの指摘が多いのはタイトル『seven』の意味。BTS並びにBTSファンダムにおいて「7」という数字は特別な意味を持つ。3年前に発表されたBTSの『We are Bulletproof : the Eternal』のMVの中には「we were only seven(私たちはたった7人だった)」という歌詞があり、メンバーが水の中に沈むアニメ映像もさしはさまれている。

 また、月曜日にレストランで起こった大爆発はBTSの楽曲『FAKE LOVE』『Film out』にも登場する。火曜日に登場する電車の屋根の上を歩いたり走ったりするシーンはハリウッドのアクション映画では定番で、トム・クルーズ主演シリーズ第7弾となる最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(日本21日公開)にも登場している。

 一方、水曜日のコインランドリーでは水没する2人の姿を大ヒット映画『タイタニック』に重ねるファンも多い。実際、ジョングクはリアリティー番組で「ぼくが見た映画の中でナンバーワンは『タイタニック』。愛とはこういうものだと思いました」と語っている。コインランドリーは『Spring Day』『Permission to Dance』のMVにも登場しており、ファンにはおなじみの光景だ。さらに、週後半にジョングクが体現する受難と復活はキリスト教を意識しているのかもしれない。

 ハリウッド映画で根強い人気を誇るアベンジャーズなどのサイキックヒーロー。『SEVEN』ではジョングクがそれを演じながらハリウッド映画をオマージュし、BTSファンダムで重要な数字である「7」や過去のBTS作品のMVに登場した名シーンを織り交ぜているようだ。ARMYへの愛を込めつつ自身の新境地を開いた作品と言えそうだ。

 ちなみにMVで共演したハン・ソヒは1994年11月18日生まれの28歳。身長165センチ。2020年に韓国で大ヒットしたドラマ『夫婦の世界』で不倫相手役を熱演しブレイク。21年、ソン・ガンと共演した恋愛ドラマ『わかっていても』やハードアクションドラマ『マイネーム: 偽りと復讐』などに主演した。公式インスタグラムのフォロワー数は1330万を誇っている。清楚(せいそ)なたたずまいながら強い意志と体力を持ったキャラクターとして知られており、今回のMV出演はハマリ役だったという声が多数上がっている。

次のページへ (2/2) 【写真】体のタトゥーシールが妖艶なムードを放つハン・ソヒの姿
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