NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の新キャスト3名が18日に発表された。中盤最大の見どころである「桶狭間の戦い」で今川義元(片岡愛之助)を破る毛利新介役で今井翼、織田家の宿老・佐久間右衛門尉信盛役で金子ノブアキ、そして越前・朝倉家の家臣・山崎吉家役で榎本孝明がそれぞれ登場する。

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　信長の家臣で、桶狭間の戦いでは今川義元を破る毛利新介役の今井翼は、今回が3回目の大河ドラマ出演。「義経」(05年)以来15年ぶりの大河となった今井は「今川義元にとって重要な回に出演できたこと、心から感謝しております。今川義元を討ち取るという要の役を演じるにあたり、毛利新介の出世欲、強い執念を目的に演じさせていただきました。身に余る演出をつけていただき、胸が高鳴る時間を過ごさせていただきました」と自身の出演シーンを振り返った。

　他にも、信秀、信長に仕えて近江六角氏の征討などに従軍し軍功を挙げた佐久間右衛門尉信盛(さくまうえもんのじょうのぶもり)役に金子ノブアキ、朝倉氏の家臣で外交の手腕を発揮した山崎吉家役に榎木孝明が新キャストとして発表された。榎本は「歴史はよく勝者の書き残した歴史とも言われますが、役者も役を如何様にでも膨らませて行ける強みがある」と大河ドラマの醍醐味を語った。

　制作統括の落合将氏は今回のキャスト発表について「中盤最大の見どころ、『桶狭間の戦い』で登場する、宿敵・今川義元を討つ毛利新介に今井翼さん。同じく織田家古くからの家臣・佐久間信盛に金子ノブアキさん。お二方ともさすがの貫録で麒麟版『桶狭間』を盛り上げてくれます！また、越前編後半で、円熟した演技で朝倉義景役ユースケ・サンタマリアさんの側近・山崎吉家を演じていただくのは大ベテラン・榎木孝明さん。山崎はまた、揺れる朝倉家内部で、光秀の将来にも大きく関わる決断をしていきます」と解説。「視聴者の皆様には楽しみにしていただければ幸いです！」とメッセージを送った。

　NHK大河ドラマ「麒麟がくる」は17日に放送された第18回から越前編に突入。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で4月上旬から収録を見合わせており、6月7日に放送される第21回をもって放送一時中止が決まっている。