1日でスカウトから名刺7枚、有名事務所が見いだした16歳中島真白 “デビュー尽くし”の快進撃

スカウトで実績を誇る大手芸能事務所が“ほれ込んだ”透明感。高校2年生の逸材が、輝きを放ち始めた。気鋭の俳優・中島真白だ。東山紀之が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『刑事7人 Season9』(水曜午後9時)で、6月にドラマデビューを飾ると、今月24日発売の『週刊ヤングマガジン』(講談社刊)で、グラビアデビュー。快進撃を見せる16歳の素顔に迫った。

『週刊ヤングマガジン』グラビアデビューを飾ったばかりの中島真白【写真:ENCOUNT編集部】
『週刊ヤングマガジン』グラビアデビューを飾ったばかりの中島真白【写真:ENCOUNT編集部】

中島真白 ドラマにグラビアと“デビュー尽くし” 「透明感」が高評価

 スカウトで実績を誇る大手芸能事務所が“ほれ込んだ”透明感。高校2年生の逸材が、輝きを放ち始めた。気鋭の俳優・中島真白だ。東山紀之が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『刑事7人 Season9』(水曜午後9時)で、6月にドラマデビューを飾ると、今月24日発売の『週刊ヤングマガジン』(講談社刊)で、グラビアデビュー。快進撃を見せる16歳の素顔に迫った。(取材・文=吉原知也)

 愛知県出身。運命に導かれたのは、原宿・竹下通りを訪れたときのことだった。中学1年生で、買い物途中に両親と歩いていたら、声をかけられた。「芸能のお仕事にはご興味ありませんか?」。原石の輝きを見いだしたのは、『ボックスコーポレーション』のスタッフだった。一色紗英や中山エミリらをスカウトで輩出した名うての芸能事務所だ。

「実は、その日だけでいろいろな事務所さんから7枚の名刺をもらったんです。ダンスを4歳から始めて、小学6年の頃にドラマ作品を見始めて、女優さんになりたいと思うようになりました。相武紗季さんに憧れていて。そうしたら、『相武さんの事務所だ』と分かって、入りたいなと思ったんです」。夢の第一歩となった。

 事務所関係者は「まずルックスがピカイチ。透明感も抜群で、将来性を感じました」と太鼓判を押す。期待の新人の育成が始まった。

 一方で、事務所入所の準備を進めようとした矢先に、新型コロナウイルス禍が直撃。面接はオンラインで参加することに。東京都内の事務所に行くことすらできず、「どういう状況になっていくのか分からず、心配でした。いつになったら東京に行けるのかなって」。不安になりながらも、自分なりにドラマ映像を見るなどエンタメの勉強を重ねていった。

 昨年春に宣材写真撮影のため、初めて都内の事務所を訪問できた。昨夏にミュージックビデオ(MV)作品に出演して“芸能界デビュー”。そして、今回、人気ドラマ『刑事7人』最新シリーズのオーディションを受けて、見事に抜てき。物語の重要人物(山崎紘菜演じる望月和沙役)の少女時代を演じており、1クールのレギュラーゲストとして出演中だ。

 そうそうたる先輩俳優たちによる、プロのリアルな演技を目の当たりにし、「見学させていただいた際に、東山さんは気さくに話しかけてくださいました。撮影が始まると、表情だけのシーンで気持ちを表現されていて、『すごいな、本当にかっこいいな』と思いました」。オンオフを切り替える高い集中力と役者魂に感激したという。

中島真白は演技やポージングへの探求に余念がない【写真:ENCOUNT編集部】
中島真白は演技やポージングへの探求に余念がない【写真:ENCOUNT編集部】

役者像で目指すのは「この子ってこんな演技をするんだというギャップ」

 自身が泣くシーンではちょっと反省も。「テストの際はうまく泣けたのですが、本番になると、『ここで泣かないと』とプレッシャーを感じて、涙が出てこなくなってしまいました。どんなときでも自然と泣けるようにならないと、と思いました」。また、東山を始め、盲目の女性を熱演する山崎らの迫真の演技からたくさんのことを吸収しているといい、「緊張しながらも1個1個を学ばせてもらっています。監督さんのアドバイス1つ1つから勉強させていただいていますし、皆さんから学んだことを頭の中にしっかり記録して、次のドラマや作品にしっかりと生かしていきたいです」と力を込める。

“デビュー尽くし”は続く。ヤンマガでのグラビアだ。「水着と制服」姿を披露しており、「どうやったらきれいに見せることができるか。自分の体の全神経を使いました!」と振り返る。初めてのグラビア撮影では、背中をピンと張る姿勢を意識。「普段使わない部分を使ったのか、変に力が入ったのか、撮影の次の日に背中が筋肉痛になっちゃいました」とはにかむ。カメラマンの撮る写真をモニターで逐一チェック。どうすればよりよく写るか、集中して表情やポージングに変化を付けたという。撮影が決まってからの約1か月半、大好きな辛ラーメンとお菓子を控えて臨んだ、初々しい力作ショットに仕上がっている。

 透明感を高く評価されているが、自分では全然ピンとこなかったという。「高校に入って、同じクラスの女の子に人生で初めて『透明感あるね』と言われたのですが、『この子、透明感って言葉分かってるのかな?』って疑問に思っちゃったぐらいなんです(笑)」。それに、演技面では、はつらつしたティーンの雰囲気とのギャップを見せていきたいそうで、「私自身明るい性格なのですが、出演作品を見ていただいたときに、『この子ってこんな演技をするんだ』というギャップを感じていただくような役者になりたいです。コメディーもやってみたいですし、悪役にも興味があります。なんでもこなせる役者を目指しています」と意気込む。

 名前の「真白」は、母方の祖母が付けてくれた。「純粋な心で強く生きてほしい」との願いが込められているという。グッと引き込まれる、爽やかさ。魅力あふれる16歳のこれからに注目だ。

□中島真白(なかじま・ましろ) 2007年2月2日、愛知県生まれ。22年にデビュー。特技はダンス・スノーボード・マット運動・習字。ペットの2羽のウサギ、フィニくんとロイくんををかわいがっていて、「実はウサギアレルギーがあって、触り過ぎると目がかゆくなるのですが、癒やされて大好きです」。

中島真白インスタグラム
https://www.instagram.com/mashiro_nakajima/

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