“キャンパーもどき”の非常識行動に批判殺到 登山道でたき火&ゴミ放置「目を疑う光景」

富士山に次ぐ標高日本2位の高峰として名高い、南アルプスの名峰・北岳。その登山道の真ん中でたき火を行う画像が拡散、物議を呼んでいる。いったい何があったのか。山小屋でスタッフを務める発見者の男性に話を聞いた。

腰にサバイバルナイフをぶら下げ、登山道の真ん中でたき火を行う男性【写真:ツイッター(@yutaka_k2010)より】
腰にサバイバルナイフをぶら下げ、登山道の真ん中でたき火を行う男性【写真:ツイッター(@yutaka_k2010)より】

登山道の真ん中でたき火をし、火がついたままの燃えカスやゴミを放置し下山

 富士山に次ぐ標高日本2位の高峰として名高い、南アルプスの名峰・北岳。その登山道の真ん中でたき火を行う画像が拡散、物議を呼んでいる。いったい何があったのか。山小屋でスタッフを務める発見者の男性に話を聞いた。

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「【拡散希望】北岳登山道での焚火
7月3日午前7時広河原から北岳へのルート上にある第一ベンチ前で焚火&炊飯している人物を発見。おそらく前入りしテントを張ったものと想像しています。腰にサバイバルナイフを下げていたため、我々のパーティーも、後続のガイド達も何も言わずにスルーしています」

 今月6日、登山道上でのたき火行為について注意喚起する内容の投稿が拡散。投稿された画像には、たき火台等を使用せず地面で直接火を燃やす“直火”スタイルで、腰にサバイバルナイフをぶら下げた男性の姿が収められている。

 投稿者は続く投稿で「下山時に状況を確認したところ、原状回復はおろか、驚いたことに新品同様のメスティン(角型飯ごう)、スプーン、その他金属類が捨ててありました」「長いこと南アルプスを中心に歩いてきましたが、ここまでの不届者は初めて見ました。各山小屋の友人達も同様の意見です。人物を特定し、自身による原状回復を望みます」と憤りをつづっている。さらにその後、当該人物がたき火の火がついたまま下山し、後続の登山者が消火したことも判明したという。

 一連の投稿は1.1万件のリツイート、1.6万件の“いいね”を集めており、「こんな人間がいるということが信じがたい」「うわ、しかも焚き火台無しの直火だよ」「持ち物や服装から見て、登山を目的とした人じゃ無さそうですね。ソロキャンプと同じ感覚なんだと思われます」「目を疑う光景に言葉が出ない」「ヤベーヤツの雰囲気感じる」「山を汚さないで」「捕まえて、警察に連絡しましょう」と批判の声が殺到している。

 注意喚起の投稿を行ったのは、主に南アルプスを中心に年間100日以上を山で過ごすという登山歴35年の男性。北岳には170回ほど登頂しており、週末には同じく南アルプスに位置する鳳凰小屋でスタッフとして働いている。一連の投稿について、投稿者は「おそらくキャンプの延長線で行われたキャンパーもどきの行為だと考えています。今後、同様のことが起きないよう警鐘の意図を込めました」と意図を説明。今後の対応については「本人が特定できたなら関係者への謝罪、また原状回復を願います」と話している。

次のページへ (2/2) 【写真】火がついたまま放置されていたというたき火の跡とメスティンなどのゴミ
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