プロフィギュアスケーターの羽生結弦が、イタリアの服飾メーカー・グッチとコラボレーション。同社が東京・銀座に構えるフラッグシップショップ「グッチ銀座」の上層フロアに28日に誕生した文化スペース「グッチ銀座 ギャラリー」のオープニングを飾る催しとして写真展「YUZURU HANYU: A JOURNEY BEYOND DREAMS featured by ELLE」がスタートした。ワンフロアをぜいたくに使った展示では、同社のスーツをまとったセクシーなもののほか、目の前で動いているかのような躍動感にあふれる連続写真などがずらり。羽生は「新たな一面を発見していただけると思います」と自信を見せている。

　同ギャラリーはアートやクリエーティビティー、文化的なコラボレーションをたたえる新たな場として誕生。グッチのクラフトマンシップやイノベーションを体現できる体験型の企画展の開催や、国内外のアーティストやクリエーターとのつながりを育んでいきたいとしている。

　企画展の開催は4歳でスケートを始めてから、アスリートとして、そして1人の人間として進化し続けている羽生が、2022年7月のプロ転向後、新しい道を歩む中でファッション誌「エル・ジャポン」から本格的なファッションポートレート撮影の依頼があったことがきっかけ。同誌のTikTokアカウント(@elle.japan) では、羽生が撮影に挑む動画も配信されており、回転中にシャツがめくれた瞬間を収めた動画にはたくさんのいいねが集まった。

　写真は28日に発売される同誌に掲載されているほか、ギャラリーでは未掲載の写真を展示。高い身体性をとらえたビジュアル、内面を感じさせる柔らかい表情など、羽生の個性が際立つ作品が並んでいる。撮影は世界で活躍するフォトグラファーのTAKAYが担当した。

　羽生は「撮影では、フィギュアスケートを通じて培ってきた感情表現や、腕の動かし方などを生かすことができ、リンクで納得のいく演技ができたときのように充実感がありました。写真展では、グッチをまとった羽生結弦の新たな一面を発見していただけると思います」と呼びかけている。

　展示は8月20日までで、時間は午前11時から午後8時まで（最終入場は午後7時半）。無料。入場はグッチのLINEの公式アカウントから、事前予約が必要。会期中無休。