足立梨花も「マジ?」 婚約指輪の価格も明かした正直夫・TATSUの自虐「TETSUと間違われ」
俳優でタレントの足立梨花(30)とボーカル&手話パフォーマーユニット・HANDSIGN(ハンドサイン)のTATSU(年齢非公表)が26日、都内でツーショット結婚会見を開催した。2人はこの日午前、都内の区役所に婚姻届を提出した。近年、芸能人の結婚報告はSNSだけのケースが大半だが、足立とTATSUの希望で会見が実現した。取材陣は約100人。会見慣れしていないTATSUが婚約指輪のリアルな値段を明かすなどし、笑いの絶えない約50分だった。
微笑ましく、爆笑ありの約50分 芸能人約4年ぶりの結婚ツーショット会見
俳優でタレントの足立梨花(30)とボーカル&手話パフォーマーユニット・HANDSIGN(ハンドサイン)のTATSU(年齢非公表)が26日、都内でツーショット結婚会見を開催した。2人はこの日午前、都内の区役所に婚姻届を提出した。近年、芸能人の結婚報告はSNSだけのケースが大半だが、足立とTATSUの希望で会見が実現した。取材陣は約100人。会見慣れしていないTATSUが婚約指輪のリアルな値段を明かすなどし、笑いの絶えない約50分だった。(取材・文=柳田通斉)
ほほ笑ましい会見だった。質疑応答が終わった後のフォトセッション。TATSUは足立をおんぶした。カメラマンの「二宮金次郎さんを真似して」に応じたポーズだ。TATSUはまきを背負って本を読む少年の像で有名な二宮金次郎の末裔(まつえい)。それにちなんでのリクエストだったが、TATSUは「はい」と言ってすぐに腰をかがめた。足立は「いいの」と戸惑っていたが、背中に身をゆだねると満面の笑みになった。
結婚発表があったのは午前10時頃。発表によると、2人は2017年1月、HANDSIGNの楽曲『僕が君の耳になる』のMV撮影に足立が参加したことで出会った。その後、4年間は会うこともなかったが、21年に同MVが1000万回再生を達成した記念で行った取材会で再会。以降、手話会やライブ出演で顔を合わせ、22年8月にHANDSIGN主催『夏フェス×手話』にも出演したことがきっかけで、2人食事に行くようになり、交際に至ったという。
会見では、あらためてなれそめからゴールインまでの状況を説明。足立が、TATSUからのプロポーズが映画館を借り切って行われていたことことを明かした。
「(TATSUの)相方のSHINGOさんと私のお友達と4人で遊びに行った時、映画館を貸し切ってくださっていて、すてきなサプライズがありました。『試写会に行く』という話でしたが、スクリーンに今までのことを映したムービーが、『僕が君の耳になる』の音楽に合わせて流れてきました。その後、近くのチャペルに移動したら、スーツで待ってくださっていて『笑顔を守っていきたいです。僕と結婚してください』と言われました。想像をはるかに超えることでしたし、その日にプロポーズが来ることも予想していませんでしたし、自然と涙が出てきました。『こんなに幸せな空間があるんだな』と思いまして」
その後、TATSUはリポーターから「頑張りましたね」と言われ、映画館にニセの客を用意したことも打ち明けた。
「足立さんは仕事のスケジュールが埋まっているので、なかなか日を決められなくて、そこが難しかったですね。あとは『試写会に行こう』と言いながら、僕たち4人だけだと怪しいので、友達やスタッフさんに頼んで来てもらいました」
その流れで婚約指輪の価格を聞かれると、TATSUはあっさり、「ハリーウインストンで70万円ぐらいです」と返した。ここで取材陣は大笑い。足立はその返答に驚きつつ、「リアル? 70万だそうです」と言うと、TATSUは初めて自分が正直過ぎたことに気付き、「あっ、ちゃんと答える場所じゃなんですか。慣れてないものんで。すいません」と苦笑いした。
昨今、芸能人の結婚会見はSNSのみのケースが大半になった。その中で、敢えて結婚会見を選択した理由をTATSUは「聴こえない人にも手話で私たちの思いを伝えたかったので」と説明した。会見が始まると、手話のルール通りに15分ごとに担当者が代わりながら、足立とTATSUの言葉を訳し続けた。
TATSUはその状況下で、足立のチャームポイントが「桃尻」であることに掛けて、「時々、ピーチ姫と呼んでいます」「尻に敷かれてみたいです」などとリップサービス。この日を結婚の日に選んだことについては、「付き合い始めたのが26日なので」などと説明した。
足立いわく、「優しくて、何でも自分でやってしまうタイプの私がお願いをできる人」のTATSU。会見を通して、サービス精神が旺盛で人柄の良さを感じさせた。そして、フォトセッションを終えた後にも“自虐”で笑わせた。
「結婚発表後の記事を見ても、『足立梨花さんが結婚』という感じで、僕の名前はHANDSIGNのTETSUに間違えられ(ネット上に)書かれていたりもしました。まだまだです。もっと頑張ろうと思います」
近年、稀になった結婚ツーショット会見は、19年6月5日、都内のホテルで開催された南海キャンディーズ・山里亮太と蒼井優の会見以来だったが、見守った関係者は言った。
「コロナ感染も落ち着き、こういう会見がまたあってもいいと思っていました。特に今日は2人の人柄が出ていてとても良かった。見ていて幸せな気分になりました」
会場は、会見終了後も関係者、取材陣の笑顔で包まれ、「TATSUさんがあんなにぶっちゃけるとは」の声も出ていた。
□足立梨花(あだち・りか) 1992年10月16日、長崎・長崎市生まれ。07年の第32回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリ受賞。数々のバラエティー番組に出演しており,女優としては13年NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で注目された。10年からは、3シーズン連続でJリーグ特命PR部女子マネージャーを務め、13年からJリーグ名誉女子マネージャーに就任した。現在、NHK『土曜スタジオパーク』『クイズ!丸をつけるだけ』、TOKYO FM『青木源太・足立梨花 Sunday Collection』にレギュラー出演している。
□TATSU(タツ) 年齢非公表。神奈川・二宮町生まれ。05年、SHINGOとHANDSIGN結成。日本で初めて、歌とストリートダンスに手話を取り入れた活動を開始。10年、ニューヨークのアポロシアターで開催されたコンテスト『アマチュアナイト』で優勝。17年、実話を基に制作した楽曲『僕が君の耳になる』がヒットし、21年には映画化された。20年には、青年版国民栄誉賞の位置付けにある「JCI JAPAN TOYP2020」で、グランプリ、内閣総理大臣激励賞、日本放送協会会長賞を受賞した。同曲のMVは、YouTubeで1200万回以上再生されている。全国高校生手話パフォーマンス甲子園日本海テレビ特番MCを担当。二宮金次郎の末裔(まつえい)で、地元二宮町の観光親善大使を務めている。