山崎裕太、27年ぶり『あっぱれ』復活の仕掛け人 明石家さんまから“ダメ出し”受けた中学時代

7月1日にフジテレビ系バラエティー番組『あっぱれさんま大先生同窓会SP』(午後3時30分)が放送される。同番組の放送を約1年前から企画してきたのが、俳優の山崎裕太だ。27年ぶりの“あっぱれの現場”はどうだったのか。聞いてみた。

インタビューに応じた山崎裕太【写真:山口比佐夫】
インタビューに応じた山崎裕太【写真:山口比佐夫】

昨年5月から自身のYouTubeで“同窓会プロジェクト”

 7月1日にフジテレビ系バラエティー番組『あっぱれさんま大先生同窓会SP』(午後3時30分)が放送される。同番組の放送を約1年前から企画してきたのが、俳優の山崎裕太だ。27年ぶりの“あっぱれの現場”はどうだったのか。聞いてみた。(取材・文=中村智弘)

 1988年に始まった『あっぱれさんま大先生』は、明石家さんまが司会を務めるトークバラエティー。生徒はオーディションで選ばれた小学生、中学生で、さんまとの絶妙な掛け合いが人気だった。山崎は第1期メンバーとして、7歳から15歳の間、出演した。

「もともと、『あっぱれ』に対して、全く執着がないんです。でも、僕のSNSに『あっぱれの同窓会をやらないですか』というコメントがかなりの数きていて……。まあ、ノリでYouTubeの企画として、昨年5月から“同窓会プロジェクト”を始めたんです」

 山崎は自身のYouTube内で、当時のプロデューサーだった三宅恵介さんやかつての出演者らとコンタクトを取る様子を公開。出演交渉なども山崎が行った。最終的には12人の元“生徒”が集り、特番が実現。さんまの誕生日である7月1日に、番組が放送されることになった。

「できるわけねえって自分でも思いながらも始めたんですけど、少しずつ形になっていきましたね。(プロデューサーの)三宅さんも『ぜひやろう』と言ってくださった。そこで結構、僕も火が付いた感じです。これは絶対に形にしなきゃいけないなという思いになりました。それもさんまさんの誕生日に放送されるという素晴らしいタイミングになった。“恩返し”のような形にできて本当によかったです」

 収録は6月に行われ、当時の番組制作会社のスタッフも集まり、アットホームな形で撮影は行われたという。1時間半の特番だったが、収録は4時間にも及んだ。

「うまく番組にできるか不安もあったんですけども、当日、現場に行ったら、さんまさんもスタッフも、当時のパワーのままでした。基本的には何の打ち合わせもしてないし、本当にぶっつけ本番でやりました。僕は出演者として楽しませてもらいました。ただ、4時間の収録はさすがに疲れましたね(笑)」

山崎裕太は来年、デビュー40周年を迎える【写真:山口比佐夫】
山崎裕太は来年、デビュー40周年を迎える【写真:山口比佐夫】

小学時代は一緒にハワイへ「『内山くん』は『内山くん』でしかない」

 特番には、『内山くん』ことタレントの内山信二も出演した。山崎とともに、番組発足当初から出演してきた第1期メンバーの一人。小学生のときには、一緒にハワイにも旅行にも行った仲だ。山崎のことを『戦友』と呼ぶ内山についてはこう話す。

「『戦友』ではないですね……求めてないのに勝手に理解してくれる人です(笑)。でも、子どもの頃から知っているので、家族には近いと思います。うまい言葉が見つからないですが……『内山くん』は『内山くん』でしかないですよね(笑)」

 さんまとも30年近い付き合いだ。『あっぱれ-』に出演していた最後の1、2年は、さんまから“ダメ出し”を受けた唯一の生徒でもある。毎回、番組終了後に呼び出され、「(あの場面では)お前がいかなあかんねん」などと教えられたという。

「さんまさんに完全にたたき込まれた感じです。僕が面白くなくても、誰かが面白くなれば番組として成立する、と。最後のほうは、出演者というよりも番組を作っていく側でした。さんまさんは“父親”でもないし、“師匠”でもないし、かといって“お兄ちゃん”という感じでもない。自分にとっては例えようがない存在。特番でも、昔と変わらず、フラットにしゃべっています」

 特番では、さんまと山崎ら生徒たちの当時と変わらない“やりとり”や“間”を楽しむことができそうだ。

□山崎裕太(やまざき・ゆうた)1981年3月8日、秋田県生まれ。3歳のとき、銀座でスカウトされモデルデビュー。88~96年に出演したフジテレビ系バラエティー番組『あっぱれさんま大先生』で人気に。映画『グッバイ・ママ』(91年)、『REX 恐竜物語』(93年)、『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(95年)などで子役俳優としても活躍。2001年、舞台『大江戸ロケット』で主役を演じゴールデン・アロー賞演劇新人賞受賞。

○衣装クレジット:utility

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