田原俊彦、ライブMCでジャニーズ問題に言及「僕も当事者」 感謝も語る「ジャニーさんのおかげです」

歌手の田原俊彦が25日、東京・豊洲PITで新曲『ダンディライオン』のリリース会見を行い、デビュー44年目を迎え元気な姿をアピールした。

リリース会見に登場した田原俊彦【写真:冨田味我】
リリース会見に登場した田原俊彦【写真:冨田味我】

集まったファンへ感謝「みんなは僕のファミリー。自慢です」

 歌手の田原俊彦が25日、東京・豊洲PITで新曲『ダンディライオン』のリリース会見を行い、デビュー44年目を迎え元気な姿をアピールした。

 ピンクのタキシード風ジャケットに黒のワイドパンツで登場した田原は新曲『ダンディライオン』について聞かれると「ダンサブルでノリの良い僕らしい『ジャパニーズTポップ』になってるんでぜひ聴いてください」とPR。

 また62歳の今年、44年目に突入したことを報告し「今年79作目なんで来年45年目の80作目はドーンと行きたいと思ってます」と意気込みを語ったが年齢的な悩みも小声で明かした。

「大きい声じゃ言えないけれど結構キツイのよ。ライブが終わると翌々日まで体が痛くなるんですよ。これを老化と言うんでしょうか? でも年間3分の1は踊ってるからまだまた万全でいきたいと思います」

 ここで報道陣から田原が主演を務めたドラマ『教師びんびん物語』にたとえて「今でもびんびんですか?」という質問が飛ぶと「ええ、まだびんびんです。いやギンギンかな?」と笑わし、「記者の皆さんそこだけ切り取らないでね」とくぎを刺しながら、「田原俊彦、『ぎんぎん物語』で頑張ります」と宣言した。

 なおこの日の会見では注目されるジャニーズ問題についての言及はなかった。

スペシャルライブを開催した田原俊彦【写真:冨田味我】
スペシャルライブを開催した田原俊彦【写真:冨田味我】

 会見のあと、通算79枚目となるシングル『ダンディライオン』の発売を記念したスペシャルライブが開催された。

 チケットはソールドアウトとなり、会場に詰めかけた1200人のファンを前に新曲をはじめ、『風の上ならSO HAPPY』(1983年、シングル『チャールストンにはまだ早い』カップリング)、『100億人の恋人』(83年、シングル『さらば・・夏』カップリング)や『カフェバー物語』(83年、シングル『エル・オー・ヴイ・愛・N・G』カップリング)と言ったレア曲を交えて8曲を熱唱。62歳とは思えぬ切れのあるダンスで魅了した。

「カモン!」と叫び、ステージに降りて観客の1人1人の顔を見ながらぐるりと場内を1周しながら歌い、「みんな、声出しても良いことを忘れてたな(笑)。いくぞ! 1、2、3、4、5、6、7、ハッピー豊洲! 3年間のうっぷんをはらすよ」と呼びかけた。

 歌い終わると「やっぱりキツイな」と息を切らす田原を見て観客から笑いが起きた。

 そしてYouTubeの話になると「1番盛り上がったのは合宿所の話なんですけど」と切り出し、今回のジャニーズ問題について田原なりの言葉でファンに伝えた。

「今日もジャニーさんが空の上から僕を見てるかと思うんでね。『反省しろ!』って言う感じです」と語り、会場からは大きな拍手が起きた。

「人生いろいろありますよ。僕も当事者でもありますから。言う人言われる人、いろんな立場でいると思いますけど、僕の思い出の中では素晴らしい思い出しかなくて。ジャニーさんにエンタメの1から10まで全てをたたき込まれて、まあ実際は50%? 30%くらいかな(笑)。でもジャニーさんのおかげです。やっぱりこの世界はお客さんがいて笑顔で踊ってそれが『ザ・田原俊彦』だから。みんなは僕のファミリー。自慢です」と語った。

 田原は先日ENCOUNTの取材で「ジャニーズを辞めて30年だよ。そんな人間が言っちゃダメでしょ」とジャニーズ問題について自ら発言しない姿勢を見せつつも「僕から言えることは、『これからもみんなハッピーでいてほしい』。そう願うだけです」と後輩やファンを思いやる言葉を残していた。

「TOSHIHIKO TAHARA ニューシングル『ダンディライオン』リリースパーティ2023」
2023年6月25日 東京・豊洲PIT
○セットリスト
M1.100億年の恋人
M2.カフェバー物語
M3.ダンディライオン
M4.真夜中のワンコール
M5.風の上ならSO HAPPY
M6.HA-HA-HAPPY
M7.ロマンティストでいいじゃない
アンコール
M8.ラブ・シュプール

次のページへ (2/2) 【写真】田原俊彦の会見とライブのアザーカット
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