サザン45周年、桑田の茅ヶ崎母校で感謝の人文字 熱烈ファン700人が集結「おめでとう」
神奈川・茅ヶ崎出身の桑田佳祐がリーダーを務めるサザンオールスターズが、今年デビュー45周年を迎えるのを記念し、桑田の母校でもある同市の茅ヶ崎小学校で24日、人文字企画が行われた。全国から駆け付けたサザンファンや地元住民ら約700人が集結。胸いっぱいの愛と情熱を込めて、国民的ロックバンドをお祝いした。
1978年6月25日に『勝手にシンドバッド』でデビュー、茅ヶ崎商工会議所青年部が企画
神奈川・茅ヶ崎出身の桑田佳祐がリーダーを務めるサザンオールスターズが、今年デビュー45周年を迎えるのを記念し、桑田の母校でもある同市の茅ヶ崎小学校で24日、人文字企画が行われた。全国から駆け付けたサザンファンや地元住民ら約700人が集結。胸いっぱいの愛と情熱を込めて、国民的ロックバンドをお祝いした。(取材・文=吉原知也)
サザンは、ボーカル・ギターを担当する桑田を筆頭に、ベース・関口和之、ドラム・松田弘、キーボード&ボーカル・原由子、パーカッション・野沢“毛ガニ”秀行、リードギター・大森隆志(2001年に脱退)の6人で結成。1978年6月25日に『勝手にシンドバッド』でデビュー。翌79年、名バラード『いとしのエリー』をきっかけに、類まれなる音楽性を発揮。日本の音楽シーンの第一線を走り続けている。2000年リリースの『TSUNAMI』が第42回日本レコード大賞を受賞。他にも、『みんなのうた』『真夏の果実』『マンピーのG★SPOT』などの名曲を次々と送り出し、お祭り騒ぎのようなド派手なコンサートも名物になっている。
イベントは茅ヶ崎商工会議所青年部が主催。08年のサザン30周年から人文字企画をスタートさせ、サザン40周年の際には桑田が喜んでくれたことを伝え聞き、関係者は地元盛り上げへの思いをさらに強くしたという。今回、サザン45周年と同青年部の創立40周年のメモリアルに合わせて企画実現に至った。また、ラジオ・茅ヶ崎FM(エボラジオ)が今年10月1日に開局することが発表となった。
「みんなで作ろう『サザン45おめでとう』人文字企画」と銘打ち、同日昼前に、茅ヶ崎小学校の校庭で盛大に開催。雨が心配されたが、時折晴れ間がのぞく天気に。『勝手にシンドバッド』や『HOTEL PACIFIC』がBGMとして流れるなか、集まったファンらが所定の位置に立ち、「サザン 45 おめでとう」の人文字を作った。ヘリやドローンが撮影に参加。参加者は「サザン45周年おめでとう、Yeah!!」と声を上げながら、思い思いに大空に手を振った。終了時に名曲『素敵な夢を叶えましょう』が流れる粋な演出も印象的だった。
サザンは過去に2度、茅ヶ崎公園野球場を舞台に「茅ヶ崎ライブ」(00年、13年=全国ツアーの一環)を開いており、縁が深い場所だ。
それだけに、全国から熱烈な筋金入りのファンが集まった。愛知県から朝5時台の電車を乗り継いで来たという59歳の公務員の男性は、オリジナルの“サザンヘルメット”をかぶって参加した。CHIGASAKI CITYのTシャツに、ベスト盤・通称すいかのトートバッグのいでたち。名古屋・鶴舞公園で行われたラジオのイベントでデビュー前のサザンを見てからのファンというから驚きだ。「当時中3で、竹内まりや目当てに見に行って、サザンがいたんです。シンドバッドを3回ぐらい演奏していた記憶があります(笑)。00年の茅ヶ崎ライブにも参加させていただきました。こうして、桑田さんの小学校に初めて入らせていただき、地元密着で盛り上げる様子を拝見して、古くから愛されているんだなと実感し、感慨深いです」と熱い思いを語った。
近年は桑田や原のソロ活動が続いていたが、45周年のメモリアルイヤーだけに、“サザン始動”を心待ちにするファンは多い。桑田がパーソナリティーを務めるTOKYO FM系ラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』(土曜午後11時)は24日の放送で、「大発表スペシャル」がテーマとして予告されており、期待感がどんどん高まっている。
高校の同級生という59歳と58歳の男性会社員2人は三重から“参戦”で、『HOTEL PACIFIC』でおなじみの“Oh!モーレツ”コスプレ姿でインパクトを放った。40年来のファンだといい、「周年イヤーですから楽しみです。もしツアー開催となれば、会社を休んで参加します!」と声を弾ませた。